セッション情報 一般演題

タイトル 181:

バウヒン弁を介して上行結腸に脱出した小腸腫瘍の一例

演者 矢和田 敦(函館五稜郭病院 消化器内科)
共同演者 牛島 慶子(函館五稜郭病院 消化器内科), 須藤 豪太(函館五稜郭病院 消化器内科), 柾木 喜晴(函館五稜郭病院 消化器内科), 谷津 高文(函館五稜郭病院 消化器内科), 岡 俊州(函館五稜郭病院 消化器内科), 笠原 薫(函館五稜郭病院 消化器内科), 小林 寿久(函館五稜郭病院 消化器内科)
抄録  症例は70代男性、平成25年10月PET検診にて上行結腸に集積をみとめた。11月CF施行、バウヒン弁上に結節集簇腫瘍様の隆起性病変をみとめ生検施行。high grade tubulovillous adenoma Group4であった。またCTでも冠状断にて上行結腸に腫瘍性病変をみとめた。注腸バリウムにても病変の存在は盲腸部から上行結腸にみとめた。盲腸腫瘍の診断にて当院外科にて回盲部切除施行。切除標本では回腸末端に有茎性の腫瘍をみとめた。病理組織診断ではAdenocarcinoma of theileum:tub1,M,ly0,v0,pPM0,pDM0, pRM0,pN0 TisN0M0,StageIであった。 病変は回腸よりバウヒン弁を介して上行結腸に脱出していたが、腹痛、嘔気、嘔吐などのイレウス症状は術前に示していなかった。小腸腫瘍の発育進展のうえで興味ある経過を示した一例と考え若干の文献的考察を加え報告する。 
索引用語 小腸腫瘍, PET検診