セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
079:C型慢性肝炎に対するProtease Inhibitor(PI)第1世代の経験
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演者 |
姜 貞憲(手稲渓仁会病院・消化器病センター) |
共同演者 |
松居 剛志(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 山崎 大(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 永井 一正(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 辻 邦彦(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 児玉 芳尚(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 桜井 康雄(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 真口 宏介(手稲渓仁会病院・消化器病センター), 茶山 一彰 (広島大学 医学部 消化器・代謝内科学) |
抄録 |
【背景と目的】HCV Gt 1b高virus量のC型慢性肝炎(以下CHC)に対する第1世代PI(Telaprevir; TVR)3剤併用は画期的な治療効果を示した。次世代PI 3剤併用を前に前治療歴とIL28β (rs8099917)からTVR3剤併用の経験を概括した。【対象と方法】2012年から13年10月迄TVR3剤併用を施したCHC例を対象にITT解析を行った。【成績】1) 対象は25例(年齢中央値62[36-77]歳,男15)で前治療歴naive/relapse/partial/null: 9/9/3/4, TT/TG/未検: 12/9/4で、高齢、非naive、TGが多かった。2) SVR12 19例(76%), relapse 4(16%), null 2(8%)で、8w以内治療中止は4例(SVR12:3例)存在した。3) 前治療別SVR12はnaive 8/9(89%), relapse 7/9(78%), partial 2/3(67%), null2/4(50%)であり、non SVR例のうち前治療relapse 2例、null 2例は何れもTGで、そのうち3例ではTVR投与量は維持されたが、今回もPR48と同様の結果であった。IL28β別SVR12はTT 10/12(83%), TG 5/9(56%)であり、TTでnon SVR2例は77歳女性で4週治療中止、68歳男性治療完遂relapseであった。TGで前治療null, relapseの女性各1例は治療4週でRNA<1.2LIU/mlも増幅シグナル陽性のためPR48に延長しSVR12であった。【考案と結語】前治療null response, TGでTVR3剤でもnullの2例はTVR耐性の可能性が存在する。前治療relapse、TGで、TVR3剤でもrelapse例では、SMV3剤治療の場合はPR延長を要するかもしれない。TVR3剤併用では前治療歴とIL28βSNPにより治療法を検討し治療経過を解析した。この経験が次世代PI 3剤併用療法においても有用性を有するか否かは今後検証される。 |
索引用語 |
C型慢性肝炎, Protease Inhibitor |