セッション情報 一般演題

タイトル 007:

胆管ステント迷入に対する対処法

演者 高木 亮(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
共同演者 真口 宏介(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 高橋 邦幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 潟沼 朗生(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 小山内 学(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 矢根 圭(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 金 俊文(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 松本 和幸(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 松森 友昭(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 権 勉成(手稲渓仁会病院 消化器病センター), 友成 暁子(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
抄録 【目的】胆管ステント迷入に対する対処法について検討する.【対象】2006年7月から2013年2月までに当センターで胆管ステント迷入に対して内視鏡治療を行った5例.男:女=3:2,平均年齢59.4歳(46-77).ステント留置理由は,悪性胆道狭窄 3(胆管癌 1,右腎盂癌 1,胃癌 1),良性胆道狭窄2(胆嚢摘出術に伴う胆管損傷 1,慢性膵炎 1).【検討項目】1)迷入したステント,2)迷入理由,3)回収法と手技成功率,4)偶発症とした.【成績】1)迷入したステントは,プラスチックステント(PS) 4(ストレート型7Fr 7cm 2,7.5Fr 8cm 1,8Fr 12.5cm 1),カバードメタリックステント(CS) 1(fullcovered 10mm×7cm)であった.2)迷入理由は,経過中の自然迷入 4(PS 3,CS 1),留置時の内視鏡操作 1であった.3)回収に用いたデバイスは,PSに関しては,留置時に迷入した1例に対し,把持鉗子を用いて回収,自然迷入した2例に対し,把持鉗子+EPBDバルーンを用いて回収1,把持鉗子+EPBDバルーン+バスケット鉗子を用いて回収+ENBD留置1であった.1例は十二指腸狭窄により経乳頭的内視鏡治療が困難であったため,PTBDルートから把持鉗子を用いて回収した.CS迷入に対しては,把持鉗子でステント下端を把持して回収し,ENBDを留置した.最終的に全例でステント回収に成功した.4)偶発症は全例で認めなかった.【結論】胆管ステント迷入に対しては,把持鉗子,バルーン,バスケットなど複数のデバイスを組み合わせて使用する柔軟な対応が必要である.
索引用語 胆管ステント, ステント迷入