セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル 027:

胃癌術後リンパ節再発による閉塞性黄疸に対してダブルバルーン内視鏡を用いて繰り返しステントを留置した一例

演者 川上 裕次郎(市立釧路総合病院 消化器内科)
共同演者 鈴木 一也(市立釧路総合病院 消化器内科), 那須野 央(市立釧路総合病院 消化器内科), 本間 賢太(市立釧路総合病院 消化器内科), 藤井 健一(市立釧路総合病院 消化器内科), 高橋 文彦(市立釧路総合病院 消化器内科), 米澤 和彦(市立釧路総合病院 消化器内科), 阿部 敬(市立釧路総合病院 消化器内科)
抄録 術後再建腸管例での胆膵疾患に対する内視鏡的アプローチは、ダブルバルーン内視鏡(DBE)を用いることで盲端部・乳頭部への到達が可能となり、近年DBEを用いたERCP(DB-ERCP)の有用性が報告されている。今回、術後再建腸管例に対しDB-ERCPにて繰り返し内視鏡的胆管ドレナージ術(EBD)を施行した症例を経験したので報告する。症例は62歳男性。2011年6月胃体部胃癌に対して胃全摘術、胆嚢摘出術、Roux-en-Y再建施行。術後病理診断がpT2N2M0Stage3Aにて、術後S-1療法を1年間施行した。その後当科外来にて経過観察していたが、2013年5月、腹部違和感を主訴に全身精査したところ、腹部多発リンパ節腫大による閉塞性黄疸を認めた。Short type DBE(EI-530B,有効長1520mm,鉗子口径2.8mm,富士フィルムメディカル)を用いてDB-ERCP施行し、Plastic stent(7F,7cm,Flexima,Boston Scientific)を留置した。その後、進行再発胃癌としてweekly PTX療法を開始した。同年10月stent閉塞による急性胆管炎を発症し、DB-ERCP再施行。PSを抜去し、Inside stent(7Fr,7cm,ガデリウスメディカル)を留置した。しかし、同年11月stent閉塞を再度きたしDB-ERCP施行。Inside stentを抜去した後、Metalic stent(ステント径8mm,ステント長8cm,uncovered,Zilver 635,COOK medical)を留置し、減黄は良好に得られた。現在はCPT-11療法へレジメンを変更し、外来化学療法を継続中である。
索引用語 ダブルバルーン内視鏡, 術後再建腸管