セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 087:肝細胞癌リンパ節転移を疑いEUS-FNAを施行した3症例の検討 |
演者 | 小池 祐太(市立札幌病院 消化器内科) |
共同演者 | 西川 秀司(市立札幌病院 消化器内科), 重沢 拓(市立札幌病院 消化器内科), 藤田 輿茂(市立札幌病院 消化器内科), 遠藤 文菜(市立札幌病院 消化器内科), 小野 雄司(市立札幌病院 消化器内科), 中村 路夫(市立札幌病院 消化器内科), 工藤 俊彦(市立札幌病院 消化器内科), 永坂 敦(市立札幌病院 消化器内科) |
抄録 | 【症例1】72歳,男性.血液検査で肝機能障害を指摘され当院を受診され,肝S7/8にHCC が認められた. TACE,RFAで複数回治療されたが同部位に再発を繰り返した.その後,膵頭部周囲に腫大リンパ節を認めEUS-FNAが施行され低分化癌の所見が認められた.【症例2】80歳,女性.C型肝硬変で経過観察されていた.肝S5にHCCが認められ,TACE,RFAで複数回治療され肝内病変はコントロールされていた.2013年3月,肝門部周囲等に多発腫大リンパ節を認めEUS-FNAが施行され低分化癌の所見が認められた.【症例3】83歳,女性.C型肝硬変で経過観察されていた.肝S8にHCCが認められ,肝S8亜区域切除術が施行されリンパ節転移が認められたが追加治療は希望されなかった.手術から11ヶ月後,肝門部周囲等に多発腫大リンパ節を認めEUS-FNAが施行され低分化癌の所見が認められた.【考察】HCCリンパ節転移の診断は治療方針を決定する上で重要であるが,臨床所見,画像所見では判断が困難な症例をしばしば経験する.今回我々は,2013年1月から12月の間にHCCリンパ節転移を疑う病変に対してEUS-FNAを3症例に施行した。HCCリンパ節転移病変はCTではいずれの症例も辺縁に造影効果が認められ,MRI拡散強調像では著明な高信号を呈していた.EUS-FNAではいずれの症例も内部不均一な低エコーを呈しており,細胞診にて良悪の鑑別は可能であったが、免疫組織学的には肝臓を原発巣と断定するのは困難であった。いずれの症例でもEUS-FNAによる明らかな偶発症は認められず,安全に施行することは可能であった. |
索引用語 | 肝細胞癌リンパ節転移, EUS-FNA |