セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 119:当科における下部消化管手術後の静脈血栓塞栓症対策と危険因子の検討 |
演者 | 及能 拓朗(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座) |
共同演者 | 古畑 智久(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 沖田 憲司(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 西舘 敏彦(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 川本 雅樹(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 植木 知身(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 秋月 恵美(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 石井 雅之(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 信岡 隆幸(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 木村 康利(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 水口 徹(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座), 平田 公一(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座) |
抄録 | 当科では抗凝固薬フォンダパリヌクスを用いた静脈血栓塞栓症(VTE)予防プロトコールを作成し適応している。【方法】待機的下部消化管手術症例の術後24時間経過後にフォンダパリヌクスの初回投与を行い、術後5日目まで1日1回投与する。術前、術後1日目、7日目にD-dimmer値をモニタリングした。【結果】2010年1月から2012年12月の期間中の待機的下部消化管手術は160症例であった。このうち有症状のVTE(肺動脈塞栓症)は1名(0.6%)に生じ、出血性合併症(下血)の発症は認めなかった。術後1日目と7日目の両日にD-dimmer値が測定可能であった140例中77例で術後1日目から7日目にD-dimmerの持続上昇がみられた。このD-dimmer値の持続上昇群と非持続上昇群とを比較した。両群間では手術時間(P=0.010)、出血量(P=0.034)に優意差がみられた。StageIV症例では25例中、21例(84%)が上昇群であった(P=0.001)。【考察】D-dimmer持続上昇群の要因として手術時間と出血量が関連していると考えられた。 |
索引用語 | 静脈血栓症, フォンダパリヌクス |