セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 182:出血を契機に発見したPeutz-Jeghers症候群の小腸ポリープの一例 |
演者 | 柳原 志津妃(札幌厚生病院 第1消化器科) |
共同演者 | 黒河 聖(札幌厚生病院 第1消化器科), 今村 哲理(札幌厚生病院 第1消化器科), 小澤 広(札幌厚生病院 第1消化器科), 前田 聡(札幌厚生病院 第1消化器科), 萩原 武(札幌厚生病院 第1消化器科), 渡邊 義行(札幌厚生病院 第1消化器科), 西岡 均(札幌厚生病院 第1消化器科), 菊池 仁(札幌厚生病院 第1消化器科), 乙黒 雄平(札幌厚生病院 第1消化器科), 鈴木 肇(札幌厚生病院 第1消化器科), 寺門 洋平(札幌厚生病院 第1消化器科), 西園 一郎(札幌厚生病院 第1消化器科), 道上 篤(札幌厚生病院 第1消化器科), 賀集 剛賢(札幌厚生病院 第1消化器科), 末永 大介(札幌厚生病院 第1消化器科), 村岡 俊二(札幌厚生病院 臨床病理), 岩口 佳史(札幌厚生病院 臨床病理) |
抄録 | はじめに:Peutz-Jeghers症候群(PJS)は口唇,指趾に特有な色素沈着を伴い,消化管に多発性ポリープを有する優性遺伝の疾患で,小児期に発症する.消化管ポリープは過誤腫であるが,小腸に発生した場合,腸重積の原因となることが多い. 症例は20歳代,女性.生後9ヶ月にPJSと診断され,その後定期的に経過観察,治療をされていた.現在まで小腸ポリープは計3回内視鏡治療されており,小腸病変の検索にはカプセル内視鏡(capsule endoscopy:CE)にて経過観察を施行していた.本年秋に定期検査にてCE施行.空腸からの出血を認め,ダブルバルーン内視鏡(double balloon endoscopy: DBE)検査にて精査となった.DBEでの精査では深部空腸にIs,25mm大のポリープを認め,頚部表面に血管の拡張を認めたためEMRにて治療となった.病理はPJ type polypで悪性所見はなかった. 現在,CEは低侵襲,簡便性もありまた,適応疾患も小腸疾患全般ということで使用頻度も増加している.しかし,隆起性病変に対しては診断能の低下も指摘されており注意が必要なことも知られている.PJSは他臓器に悪性腫瘍の合併をきたすこともあるため注意が必要であるが,重積の危険性がある小腸ポリープのマネジメントが一番重要と考えらている.従来,小腸造影にて経過観察を行ってきたが,被曝の問題,被検者の受容性もありCEによる経過観察症例も増加している.今後,造影検査を組み入れた検査マネジメントを考え,PJSに対する適切な経過観察方法を考慮し報告する. |
索引用語 | Peutz-Jeghers症候群, capsule endoscopy |