セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 173:潰瘍性大腸炎に対するメサラジン坐薬有効性の検討 |
演者 | 古川 滋(札幌東徳洲会病院 IBDセンター) |
共同演者 | 前本 篤男(札幌東徳洲会病院 IBDセンター), 折居 史佳(札幌東徳洲会病院 IBDセンター), 蘆田 知史(札幌東徳洲会病院 IBDセンター), 巽 亮二(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 松原 悠(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 坂本 淳(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 好崎 浩司(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 佐藤 龍(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 木村 圭介(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 網塚 久人(札幌東徳洲会病院 消化器内科), 太田 智之(札幌東徳洲会病院 消化器内科) |
抄録 | 【はじめに】5-ASA製剤は潰瘍性大腸炎治療の基本薬である。あらたにメサラジン坐剤が投与可能となったことから、当院での使用経験を報告する【対象】当院でメサラジン坐薬を投与した91名。【方法】メサラジン坐剤投与開始時の年齢、性別、罹患年数、病型、併用薬、出血の有無と治療経過および治療効果について検討した。病変範囲については3か月以内の内視鏡検査もしくはエコー検査結果により、直腸病変、直腸S状結腸病変、下行結腸以深、それ以外と分類した。【結果】男性50名、女性41名。平均年齢43歳7ヶ月(12歳7か月‐85歳10か月)。直腸36名、直腸S状結腸13名、下行結腸以深は11名であった。投与開始時点の併用薬は、5-ASA87名、PSL内服5名、AZA10名、注腸製剤25名、ほかの坐剤を11名に投与されていた。処方されたメサラジン坐剤を使用しない症例は8名であった。投与開始後に20名で出血の消失を、18名で出血の減少を認めた。メサラジン投与の開始時点から出血がない症例では、14名が投与後も病状を維持していた。直腸型36名のうち8名で出血の消失を、9名で出血の減少を認めた。下行結腸以深に病変を有する11名中では2名に出血の消失を、1名に出血の減少を認めた。投与開始後1名に軽度の膵酵素上昇がみられた。【結語】メサラジン坐剤は局所療法として有効な薬剤である。投与の際には病変範囲に合わせて選択するべきであり、アドヒアランスにも注意が必要である。 |
索引用語 | メサラジン, 潰瘍性大腸炎 |