セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
064:当院におけるHelicobacter pylori除菌療法の現況
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演者 |
定岡 邦昌(北海道社会保険病院消化器センター) |
共同演者 |
古家 乾(北海道社会保険病院消化器センター), 馬場 英(北海道社会保険病院消化器センター), 小泉 忠史(北海道社会保険病院消化器センター), 関谷 千尋(北海道社会保険病院消化器センター) |
抄録 |
【背景・目的】Helicobacter pylori(以下HP)感染胃炎に対する除菌療法が平成25年2月より保険治療可能となり、当科においても平成20年から平成24年までの5年間と比較し平成25年3月以降HP除菌患者が増加している。今回当科でのHP除菌治療の現況についてレトロスペクティブに検討した。【対象・方法】平成20年1月から平成25年4月まで当院でHP除菌治療をおこなった939名(男性579名、女性360名、平均年齢58.8歳)の背景疾患、感染判定法、除菌判定法、除菌成功率について検討した。また平成25年2月以前と3月以降との除菌者数や背景疾患についても検討した。【結果】除菌者数は平成25年2月までは月平均17.4名であったが同年3月以降は35.0名とほぼ倍増していた。全期間における背景疾患では消化性潰瘍が699名で最も多く、慢性胃炎208名、胃癌内視鏡治療後23名、MALTリンパ腫2名、その他7名であった。また平成25年2月までの869名のうち消化性潰瘍675名(77.7%)、慢性胃炎163名(18.8%)と消化性潰瘍のほうが多かったが、同年3月以降の70名では消化性潰瘍24名(34.3%)、慢性胃炎45名(64.3%)と慢性胃炎のほうが上回っていた。感染判定法は迅速ウレアーゼ試験(UBT)655名、抗体法269名、鏡検法14名、便中抗原法1名であった。一次除菌判定がおこなわれたのは687名であったがそのうち36名が除菌治療終了後4週以内に検査されていた。それらを除いた651名のうち636名がウレアーゼ呼気試験、9名が便中抗原法、4名が抗体法、2名がUBTで判定されており、一次除菌の成功率は80.3%であった。また二次除菌の成功率は87.6%であった。【考察】当科においてHP除菌治療の保険適応拡大以降に患者数は著増しているが、除菌判定をおこなっていない患者も多く確実に除菌判定をおこなうよう啓蒙する必要があると同時に医療者に対しても除菌判定時期についての啓蒙が必要であると考えられた。 |
索引用語 |
HP除菌, 疫学 |