セッション情報 一般演題

タイトル 063:

稀な胃Glomus腫瘍に対しLECSを施行し経口的に回収した一例

演者 小松 悠弥(小樽掖済会病院 消化器病センター)
共同演者 北岡 慶介(小樽掖済会病院 消化器病センター), 和賀 永里子(小樽掖済会病院 消化器病センター), 高梨 訓博(小樽掖済会病院 消化器病センター), 藤田 朋紀(小樽掖済会病院 消化器病センター), 勝木 伸一(小樽掖済会病院 消化器病センター), 佐々木 一晃(小樽掖済会病院 外科), 大野 敬佑(小樽掖済会病院 外科), 田山 誠(小樽掖済会病院 外科), 及能 大輔(小樽掖済会病院 外科)
抄録 Glomus腫瘍は,四肢末端や体幹の皮下に存在する最小動脈吻合叢glomus体に由来する有痛性非上皮性腫瘍であり,消化管に発生することは稀とされているまた,腹腔鏡内視鏡合同局所切除術 (laparoscopy endoscopy cooperative surgery, 以下LECS)は,失われる消化管の壁面積が小さく,機能温存が可能で低侵襲な手技として2008年Hikiらによってはじめて報告され,本邦では急速に普及しつつある.今回,我々は,稀な胃グロームス腫瘍に対しLECSを施行し経口的に回収可能であった症例を経験したので,当院における本治療法の成績とともに報告する.症例は,45才男性,2013年2月,心窩部痛を主訴に近医より紹介となった.上部内視鏡検査で胃体部に粘膜下腫瘍を認めた.超音波内視鏡にて筋層由来の均一な低エコー腫瘤を認め,GISTが強く疑われた.切除を希望され,LECSを施行した.既報のごとく,内視鏡医が胃内腔側より病変全周を粘膜切開し,人工的に穿孔させ,腹腔鏡側で孔を視認した外科医が全層切開を追加,病変を切離させた.回収は,内視鏡側からネット鉗子を用い,経口的に回収された.
索引用語 Glomus腫瘍, LECS