セッション情報 一般演題

タイトル 097:

筋肉内血腫を契機にDICおよび肺水腫を合併したアルコール性肝硬変の1例

演者 沖津 篤(東京女子医科大学病院 消化器内科)
共同演者 小木曽 智美(東京女子医科大学病院 消化器内科), 木下 普紀子(東京女子医科大学病院 消化器内科), 田村 優子(東京女子医科大学病院 消化器内科), 宮方 千春(東京女子医科大学病院 消化器内科), 貝瀬 智子(東京女子医科大学病院 消化器内科), 山本 果奈(東京女子医科大学病院 消化器内科), 門前 正憲(東京女子医科大学病院 消化器内科), 大森 鉄平(東京女子医科大学病院 消化器内科), 石川 一郎(東京女子医科大学病院 消化器内科), 児玉 和久(東京女子医科大学病院 消化器内科), 戸張 真紀(東京女子医科大学病院 消化器内科), 鳥居 信之(東京女子医科大学病院 消化器内科), 谷合 麻紀子(東京女子医科大学病院 消化器内科), 徳重 克年(東京女子医科大学病院 消化器内科), 橋本 悦子(東京女子医科大学病院 消化器内科), 白鳥 敬子(東京女子医科大学病院 消化器内科)
抄録 【症例】49歳 女性 【主訴】黄疸、下腿浮腫、股関節痛 【既往歴】1989年右股関節線維性異形成に対し手術、2012年風疹 【生活歴】喫煙歴:BI 504、飲酒歴:焼酎水割り5杯/日を11年、焼酎1本/日を19年【現病歴】全身に皮疹が出現し、当院皮膚科受診。黄疸、肝機能障害を指摘され、当科に初回紹介。肝炎ウイルスマーカー、自己抗体は陰性で、アルコール性肝障害の診断で入院加療を勧めたが、本人は入院を希望されず、以後放置し、飲酒継続していた。約4年7ヶ月後、左股関節痛、両下腿浮腫増悪が出現し、受診した近医で黄疸、肝機能障害を指摘され、当科再度紹介。非代償期アルコール性肝硬変の診断で精査加療目的に当科入院となった。【入院時検査所見】WBC 6920 /μl、好中球74.3%、RBC 203万 /μl、Hb 7.6 g/dl、Plt 9.9万 /μl、Alb 1.9 g/dl、PT 41.5 %、HPT 35.7 %、AST 211 U/L、ALT 45 U/L、LDH 1694 U/L、ALP 607 U/L、γ-GTP 376 U/L、BUN 12.1 mg/dl、Cr 0.45 mg/dl、NH3 75 μg/dl、T-bil 9.2 mg/dl、CRP 1.49 mg/dl【経過】入院後第4病日に左大腿後面皮下出血出現し、股関節MRI、造影CTにて左臀筋内血腫を認めた。貧血の進行、DICが認められ、赤血球製剤投与、トロンボモジュリン、アンチトロンビン製剤投与を開始した。第8病日の造影CTで左臀筋内血腫は増大傾向を示し、止血目的で第9病日に左上下臀動脈より塞栓術を施行したが、さらに貧血は進行し、DICも増悪傾向となり、適宜赤血球製剤、血漿製剤を投与した。第16病日に動脈血酸素分圧低下、肺水腫が出現し、利尿剤静注と非侵襲的陽圧換気による酸素投与を開始したが酸素化は改善せず、同日より人工呼吸管理とした。厳格な水分管理、貧血に対する赤血球製剤投与、抗DIC療法等を継続し、第23病日よりステロイドパルス療法を開始。第28病日より肺水腫は改善傾向となり、酸素化も改善傾向となった。第30病日に抜管し、第32病日現在酸素化悪化なく経過している。【結語】筋肉内血腫を契機にDIC・肺水腫を合併したアルコール性肝硬変の1例を経験し、示唆に富むと考え報告する。
索引用語 肝硬変, 筋肉内血腫