セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
096:慢性化のおそれがあったIFN無効の ジェノタイプAeのB型急性肝炎に対し、核酸アナログ製剤投与後HBs抗原陰性化、HBs抗体陽性化し得た一例
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演者 |
山岡 稔(秩父病院 内科DELIMITER埼玉医科大学 消化器内科肝臓内科) |
共同演者 |
船生 純志(秩父病院 内科) |
抄録 |
ジェノタイプAeのB型急性肝炎は約10%が慢性化すると言われている。近年、日本ではあまり見られなかったジェノタイプAeのB型肝炎ウイルス感染が広がりつつあり問題となっている。今回我々はHBV/Aeの急性肝炎の治療において、核酸アナログ製剤投与後HBs抗原陰性化しHBs抗体陽性化し得た症例を経験した。症例は23歳男性。急性肝機能異常で当院紹介入院となった。HBs抗原陽性であることからHBVによる肝機能異常と考え、後にIgM-HBc高値、HBV-DNA高値よりB型急性肝炎と診断。グリチルリチン製剤の静注を開始したが徐々に増悪。IFNβ投与開始するもtransaminaseは高値続き、HBe抗原・ウイルス量等に改善は見られずキャリア化が危惧された。このため核酸アナログ製剤(ETV)投与開始し、徐々にウイルス量は検出感度以下となり、その後HBs抗原陰性化、HBs抗体陽性化となり得た。 |
索引用語 |
HBV, 核酸アナログ |