セッション情報 専修医セッション(卒後3-5年)

タイトル 036:

膵管ステント留置術が有用であった腎癌膵転移による閉塞性膵炎の一例

演者 松井 綾子(群馬大学 消化器内科)
共同演者 水出 雅文(群馬大学 消化器内科), 佐藤 綾希(群馬大学 消化器内科), 加藤 恵理子(群馬大学 消化器内科), 小畑 力(群馬大学 消化器内科), 安岡 秀敏(群馬大学 消化器内科), 富澤 琢(群馬大学 消化器内科), 栗林 志功(群馬大学 消化器内科), 田中 良樹(群馬大学 消化器内科), 佐川 俊彦(群馬大学 消化器内科), 下山 康之(群馬大学 消化器内科), 河村 修(群馬大学 消化器内科), 草野 元康(群馬大学医学部附属病院 光学医療診療部), 山田 正信(群馬大学 消化器内科)
抄録 【症例】50歳代男性【既往例】多発性嚢胞腎【現病歴】右腎癌術後、多発肺転移・骨転移にて当院泌尿器科で外来化学療法施行中、腹痛・膵酵素上昇あり当科紹介となる。多発性嚢胞腎に伴う腎機能低下を考慮のうえ施行された単純CTで膵腫大・主膵管の軽度拡張を認めた。急性膵炎に対して保存的加療を開始、後日のMRI検査にて膵頭部に腫瘤を認め、同腫瘤から上流の膵管拡張を呈していた。腎癌の膵頭部転移による閉塞性膵炎と診断、保存的加療にて病状改善後、内視鏡的膵管ステント留置術を施行。同処置追加により経口摂取も可能となり病状安定を得ることができた。
【考察】転移性膵腫瘍による閉塞性膵炎の本邦報告例は少数であり、内視鏡的膵管ステント留置術による症状コントロール症例も報告が少ない。貴重な症例であり若干の文献的考察も含め報告する。
索引用語 腎癌膵転移による閉塞性膵炎, 内視鏡的膵管ステント留置