セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 46:仮性動脈瘤破裂による膵管内出血から巨大仮性嚢胞を形成した慢性膵炎の1例 |
演者 | 貝田 将郷(東京歯科大学市川総合病院消化器内科) |
共同演者 | 荒畑 恭子(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 伊藤 麻子(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 財部 紗基子(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 木村 佳代子(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 三好 潤(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 岸川 浩(東京歯科大学市川総合病院消化器内科), 西田 次郎(東京歯科大学市川総合病院消化器内科) |
抄録 | 今回我々は仮性動脈瘤破裂のため膵管内出血を繰り返し、巨大仮性嚢胞形成を来たした慢性膵炎の1例を経験したため、若干の文献的考察を加えて報告する。症例は49歳女性。2012年某月心窩部痛を主訴に近医を受診し精査・加療目的のため当院受診。来院時の腹部CTで膵尾部の主膵管拡張と内部に出血を疑わせる高吸収域を認め緊急入院となった。入院後緊急血管造影を施行したところ、横行膵動脈及び脾動脈膵枝から血流を受ける仮性動脈瘤を認めたためコイル塞栓術を行った。処置後腹痛は消失し、腹部CT再検にて止血が得られていることを確認し退院となった。しかしその2ヶ月後に再び腹痛のため受診。腹部CTで 膵前面に嚢胞形成がみられ、その内部に再び出血を疑う高吸収域を確認し再入院となった。入院後再度血管造影を施行したところ、前回とは異なる部位に脾動脈膵枝から血流を受ける動脈瘤がみられたため2度目のコイル塞栓術を行った。しかし術後より膵前面の嚢胞が急速に増大してきたため精査目的にERCPを施行した。体部主膵管に膵石と思われるピンポイントの狭窄を認め、これを越えてカテーテルを進めたところ拡張した膵管から嚢胞への交通が認められた。このため膵管ステントを留置し持続ドレナージを試みたところ嚢胞に良好な縮小傾向が得られたため無事退院となった。 |
索引用語 | 膵管内出血, 膵管ドレナージ |