| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 47：退形成性膵管癌（破骨細胞型）の1例 |
| 演者 | 高木 泰介（杏林大学 医学部 消化器一般外科） |
| 共同演者 | 小島 洋平（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 吉本 恵理（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 得津 敬之（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 中里 徹矢（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 鈴木 裕（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 松岡 弘芳（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 阿部 展次（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 正木 忠彦（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 森 俊幸（杏林大学 医学部 消化器一般外科）, 杉山 政則（杏林大学 医学部 消化器一般外科） |
| 抄録 | 症例は82歳男性。腹痛を主訴に前医を受診した。既往歴は高血圧と緑内障。CTで、膵体部の腫瘤と尾側膵管の拡張を認め当科紹介となった。身体所見は異常なく、CTにて膵体部に17mmの乏血性腫瘍と主膵管の拡張を認めた。MRIでは、膵体部の同部位にT1 low、T2 lowの腫瘍を認め、末梢の主膵管は拡張していた。腹部超音波では、主膵菅の嚢状拡張を認めたが、腫瘤は指摘できなかった。血液検査上、リパーゼ87.9、CA19-9 106.8と高値であった。以前に糖尿病の指摘は無かったが、HbA1c 6.6と上昇していた。以上より膵体部癌T1N0M0 stageIの診断で、膵体尾部切除術（脾合併切除、D2郭清）を施行した。Grade Bの膵瘻を合併したが保存的に軽快し35PODに退院した。切除標本は主膵管が拡張していた。病理所見では、内腔には腫大した核が極性の乱れを示す異型管状腺管の増生がみられ、間質には歪な奇形核を有する異型細胞の増殖を認めた。間質に増殖する異型細胞は、AE1/AE3で陽性を示す低分化な腫瘍細胞と、CD68陽性の単核細胞や多核巨細胞からなり、退形成性膵管癌（破骨細胞型）T1N0M0 stageIと診断した。今回、比較的希な退形成性膵管癌切除例を経験したので報告する。 |
| 索引用語 | 膵癌, 退形成性膵管癌 |