セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 98:鏡視下に切除した直腸癌術後膵転移の1例 |
演者 | 小笠原 康夫(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター) |
共同演者 | 上田 倫夫(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 山口 和哉(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 金澤 周(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 石部 敦士(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 大田 貢由(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 國崎 主税(横浜市立大学付属市民総合医療センター 消化器病センター), 遠藤 格(横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学) |
抄録 | 症例は69歳、女性。 2009年9月に直腸癌Raに対し開腹低位前方切除術を施行した。病理診断は高分化型腺癌,pSE,ly0,v0,pN1,P0,M0,StageIIIaであった。術後補助化学療法としてホリナート・テガフール・ウラシル開始したが、肝機能障害を認めたので、1クールで中止となった。術後1年4ヵ月目に左肺転移(S10)に対し胸腔鏡下左肺下葉部分切除術、術後2年2ヵ月目に左肺転移(S9)に対し胸腔鏡下左肺下葉切除術を施行した。術後2年9ヵ月目のCT検査で膵尾部に1.6cm大の腫瘤影、左肺(S4)にも腫瘤影を認め、PET-CTで膵尾部、左肺にそれぞれSUVmax 6.3、9.0の高集積を認めたことから、直腸癌からの膵転移、左肺転移と診断した。術後3年目に膵尾部転移に対し腹腔鏡下膵尾部切除+脾臓摘出術を施行した。術後経過は良好で術後9日目に退院となった。膵腫瘤の病理診断は高分化型腺癌で、免疫染色学的には直腸癌膵転移と診断した。今後、左肺転移に対し放射線治療予定である。直腸癌からの膵転移は比較的稀であり、切除の意義は明らかではない。今回、我々は診断的意味も含め、鏡視下で切除し得た1例を経験したので文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 膵転移, 直腸癌 |