セッション情報 専修医セッション(卒後3-5年)

タイトル 13:

シングルバルーン小腸内視鏡システムによって胃軸捻転を解除し得た一例

演者 杉田 統(千葉県がんセンター)
共同演者 中村 和貴(千葉県がんセンター), 原 太郎(千葉県がんセンター), 新井 裕之(千葉県がんセンター), 辻本 彰子(千葉県がんセンター), 沖本 絵美里(千葉県がんセンター), 中村 奈海(千葉県がんセンター), 三梨 桂子(千葉県がんセンター), 鈴木 拓人(千葉県がんセンター), 須藤 研太郎(千葉県がんセンター), 廣中 秀一(千葉県がんセンター), 傳田 忠道(千葉県がんセンター), 山口 武人(千葉県がんセンター)
抄録 成人胃軸捻転症は比較的稀な疾患であるが、内科的整復が不可能であった場合開腹手術が必要となる場合もある。今回我々は既知のα-loop法で整復し得なかった胃軸捻転の症例に対し、シングルバルーン小腸内視鏡システムを用いることで整復し得た症例を経験したのでここに報告する。症例は67歳女性、悪性リンパ腫に対する化学療法施行中であった。腹部膨満感、悪心、嘔吐、腹部腫瘤を主訴に緊急入院し、造影CTにて胃軸捻転と診断された。胃管挿入し、減圧したうえで経過観察するも改善が得られず、翌日上部消化管内視鏡検査を施行した。通常ファイバーでは幽門輪を通過することができず、小腸内視鏡に交換のうえ十二指腸2nd portionまでファイバーを挿入してα-loop法を試みたが整復得られなかった。スライディングチューブを挿入し十二指腸内でバルーンを拡張させ、固定したところ整復することができた。胃軸捻転の整復においてシングルバルーン小腸内視鏡システムが有用であることを報告する。
索引用語 胃軸捻転, シングルバルーン小腸内視鏡