セッション情報 一般演題

タイトル 89:

低用量アスピリン内服患者の除菌後胃癌の1例

演者 柳澤 京介(東京医科大学病院内視鏡センター)
共同演者 河合 隆(東京医科大学病院内視鏡センター), 内藤 咲子(東京医科大学病院内視鏡センター), 杉本 弥子(東京医科大学病院内視鏡センター), 山岸 哲也(東京医科大学病院内視鏡センター), 福澤 誠克(東京医科大学病院消化器内科), 草野 央(東京医科大学病院消化器内科), 後藤田 卓志(東京医科大学病院消化器内科), 森安 史典(東京医科大学病院消化器内科), 山科 章(東京医科大学病院循環器内科)
抄録 70代男性、心筋梗塞にて冠動脈にステント挿入したのち、血栓形成予防目的にて低用量アスピリンを継続していた。胃潰瘍の既往があるため、2007年5月内視鏡検査を行い、胃角部小弯に潰瘍瘢痕と高度な萎縮性胃炎を認めた。同時に行った尿素呼気試験にてH.pylori陽性であった。患者が除菌療法を希望したためPPI/AC療法による除菌療法を行った。除菌2ヶ月後の呼気試験にて除菌成功していた。約1年後の2008年9月に再度内視鏡施行し、Grade AのGERD及びびらん性胃炎、十二指腸炎を認めたため、PPIを投与開始した。その後胸焼け、胃痛などの消化器症状なく経過観察していた。2011年11月再度内視鏡検査を施行したところ、前庭部大弯に0-IIcの早期胃癌を認めた。低用量アスピリン内服患者において胃癌合併に報告は多く、さらに除菌後も十分な内視鏡による経過観察が重要であると思われた。
索引用語 低用量アスピリン, H.pylori