セッション情報 専修医セッション(卒後3-5年)

タイトル 9:

潰瘍性大腸炎に大動脈炎症候群を合併した2例

演者 佐々木 大樹(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科)
共同演者 勝俣 雅夫(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 宮村 美幸(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 菊地 秀昌(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 岩佐 亮太(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 古川 竜一(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 山田 哲弘(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 曽野 浩治(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 長村 愛作(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 中村 健太郎(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 青木 博(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 吉松 安嗣(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 津田 由紀子(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 竹内 健(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 高田 伸夫(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科), 鈴木 康夫(東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科)
抄録 【症例1】33歳女性【既往歴】特記事項なし【現病歴】2011年12月末より下痢・血便で発症。2012年3月17日に他院にて左側大腸型潰瘍性大腸炎。3月30日その後40度の発熱・頚部痛出現し他院入院。その後5-ASAアレルギーと思われる心外膜炎発症し、プレドニン60mgで開始し改善傾向。その後25mgまで減量したところで5月16日当院紹介となる。【経過】その後徐々にPSL減量し投与終了にしたところ発熱・頚部痛出現。PETCTにて大動脈に集積あり。10/23に腹部MRA施行し総頸動脈~上行大動脈に壁肥厚を認め、大動脈炎症候群の診断で他院膠原病科に紹介となる。その後11月9日~1月22日まで他院入院。プレドニン漸減し経過良好。【症例2】43歳女性【既往歴】胃ポリープ 【現病歴】2013年2月潰瘍性大腸炎の診断。3月25日40度の発熱・倦怠感・背部痛・頚部痛・下肢痛で受診。腸管外合併症疑いステロイド進めるも拒否されたが3/28に増悪あり入院。【経過】その後プレドニン30mgで開始。感染合併も考慮し抗生剤併用。炎症軽度改善も微熱続き 第5病日にCT撮影したところ、大動脈炎の診断となった。その後一度20mgに減量したところで炎症再燃あり 30mgに戻す。その後順調に炎症低下したため第30病日に退院となった。【考察】大動脈炎症候群は比較的稀な疾患であるが、潰瘍性大腸炎との合併報告例も少ないが、自己免疫性炎症性疾患として共通の機序が働いている可能性が高いと考えられる。今回我々は合併例を2例経験したので、文献的考察を含め検討する。
索引用語 潰瘍性大腸炎, 大動脈炎症候群