セッション情報 研修医セッション(卒後2年迄)

タイトル 51:

内視鏡的整復後に短期間で再発した横行結腸軸捻転症の1例

演者 酒井 和也(横須賀市立うわまち病院 消化器内科)
共同演者 妹尾 孝浩(横須賀市立うわまち病院 消化器内科), 森川 瑛一郎(横須賀市立うわまち病院 消化器内科), 湯山 晋(横須賀市立うわまち病院 消化器内科), 高邑 知生(横須賀市立うわまち病院 消化器内科), 中谷 研介(横須賀市立うわまち病院 外科), 岡田 晋一郎(横須賀市立うわまち病院 外科), 菅沼 利行(横須賀市立うわまち病院 外科)
抄録 我々は下部消化管内視鏡検査での整復後に短期間で再発し、横行結腸切除術を施行した横行結腸軸捻転の症例を経験したので報告する。症例は36歳女性、腹痛を主訴として当院外来を受診した。腹部は全体的に膨隆しており、上腹部に圧痛を認めた。腹部単純X線検査で腸管拡張像を認め、腹部CT検査では脾彎曲での結腸の狭窄、さらに、口側の横行結腸の捻転、上行結腸・横行結腸の拡張を認めたため横行結腸軸捻転症と診断した。下部消化管内視鏡検査を施行し、S状結腸は容易に通過し、脾彎曲での粘膜の集中を認めたが、血流障害を示唆する所見は無く整復を行った。整復後の経過は良好であり第7病日に退院となったが、退院翌日再度腹痛を訴え来院した。腹部CT検査にて本症の再発と診断し、再度下部消化管内視鏡検査にて整復した。その後待機的に横行結腸切除術を施行した。術中所見では横行結腸は著名な過長及び拡張を認め、肝彎曲・脾彎曲部では後腹膜の固定は認めなかった。術後、軸捻転の再発無く退院となった。横行結腸軸捻転症の治療はほとんどの例で外科的治療が選択されているが、整復術のみでは再発例が多く、治療時期を逸すると重篤となる可能性がある。虚血性変化が無い場合でも横行結腸切除術を付加した観血的整復術が望ましいとされる。横行結腸軸捻転症は、結腸軸捻転症の中では比較的稀な疾患であり、Incomplete fixation typeの回転異常症が原因と考えられる貴重な一症例と考えられた。
索引用語 横行結腸軸捻転症, 内視鏡的整復術