セッション情報 | 研修医セッション(卒後2年迄) |
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タイトル | 48:腸閉塞にて発症した回腸inflammatory fibroid polypの1例 |
演者 | 佐久間 信行(東京厚生年金病院 消化器内科) |
共同演者 | 二口 俊樹(東京厚生年金病院 消化器内科), 岡崎 明佳(東京厚生年金病院 消化器内科), 山川 元太(東京厚生年金病院 消化器内科), 吉良 文孝(東京厚生年金病院 消化器内科), 湯川 明浩(東京厚生年金病院 消化器内科), 森下 慎二(東京厚生年金病院 消化器内科), 佐藤 芳之(東京厚生年金病院 消化器内科), 松本 政雄(東京厚生年金病院 消化器内科), 新村 和平(東京厚生年金病院 消化器内科) |
抄録 | 症例: 73歳、男性。平成25年11月に嘔吐と腹痛を主訴に近医を受診し、上部消化管内視鏡検査を施行したが、明らかな異常所見は認められなかった。帰宅後も嘔吐が持続したため、当院救急外来を受診した。腹部単純レントゲン検査および、来院時に腎機能障害を認めたため腹部単純CT検査にて腸閉塞の診断で入院となった。第2病日、イレウス管を挿入し、腹部単純レントゲン検査上、腸閉塞は解除された。第6病日、腎機能が改善したため、腹部造影CT検査を施行し、小腸腫瘍が指摘された。小腸内視鏡検査では、回盲弁より30cm口側の回腸に、消化管内腔のほぼ全体を占める粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。生検を施行したが、腫瘍そのものの検出は出来なかった。第14病日、診断・治療目的に外科転科となり、回腸部分切除術を施行した。術中所見では、病変を先進部として10cmほどの腸重積を合併した小腸腫瘍が認められた。切除標本では、病理組織学的にinflammatory fibroid polyp(IFP)と診断された。 考察: inflammatory fibroid polypは、消化管に発生する良性腫瘍であり、胃に多いとされるが、小腸に発生することはまれである。今回は、腸閉塞にて発症した回腸inflammatory fibroid polypの1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 回腸, inflammatory fibroid polyp |