セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 76:貧血精査中に無症候性腸重積にて発見された小腸血管腫の1例 |
演者 | 寺井 恵美(大森赤十字病院 外科) |
共同演者 | 佐々木 愼(大森赤十字病院 外科), 中山 洋(大森赤十字病院 外科), 石丸 和寛(大森赤十字病院 外科), 原田 真悠水(大森赤十字病院 外科), 金子 学(大森赤十字病院 外科), 渡辺 俊之(大森赤十字病院 外科), 坂本 穆彦(大森赤十字病院検査部) |
抄録 | 症例は25歳,男性.慢性的な鉄欠乏性貧血のため当院消化器内科を受診した.上部・下部消化管内視鏡検査では異常を認めず経過観察されていた.初診時のCT検査では異常を認めなかったが,3ヶ月後の定期受診の際に施行したCT検査にて小腸に腸重積様の所見ならびに腫瘤影を認めたため緊急入院となった.臨床的にはイレウスを呈していなかったため,絶食管理とした上で待機的に手術を行う方針とした.臍下のカメラポート,左下腹部の5mmポートにより腹腔鏡下に腹腔内を観察し、部分的に拡張を認めた小腸近傍に約4cmの皮膚切開をおき開腹した.その結果,トライツ靭帯から約130cm隔てた小腸に腫瘍を触知した.術中所見では腸重積は認めず自然整復されたものと思われた.同部位を含めた小腸部分切除を施行した.病理組織学的には小腸血管腫の診断であった.術後経過は良好で、貧血も軽快した.血管腫は全消化管腫瘍の0.05%, 小腸良性腫瘍の7-11%と報告されているが、腸重積で発見される例は少ない.今回われわれは腸重積を契機に発見された小腸血管腫の1例を経験したので報告する. |
索引用語 | 血管腫, 腹腔鏡 |