セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
75:Stage4(CY1)の胃癌で術後長期生存をはたしている1症例
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演者 |
徳山 信行(東京警察病院) |
共同演者 |
中田 和智子(東京警察病院), 須山 由紀(東京警察病院), 松原 三郎(東京警察病院), 鈴木 剛(東京警察病院), 小椋 啓司(東京警察病院) |
抄録 |
【症例】95歳女性【主訴】労作時呼吸困難【既往歴】2005年6月進行胃癌の診断で、CT上切除可能病変と考えられ、胃全摘D2郭清施行された。病理はStage4:T3(SE)N2(11/28)P0H0CY1M0 Por1であった。その後2年6か月TS-1内服し再発なく経過した。本人希望あり中止となっていた。【現病歴】2013年2月頃より労作時の呼吸困難を認め、増悪傾向であったため、3月当院を受診した。CTで心嚢水貯留を認めたため精査加療目的で入院となった。【入院後経過】入院同日に心嚢水に対してドレナージチューブを挿入した。排液なくなったため、3日後にドレナージチューブ抜去した。心嚢水の細胞診から腺癌が検出された。上部内視鏡、下部内視鏡では粘膜病変を認めなかった。腹部造影CTでは吻合部周囲のリンパ節の腫脹を認めた。以上の状況から胃癌の再発と考えた。高齢であるが、本人家族の希望により、TS-1を再導入し退院となった。退院6ヶ月後現在も治療は継続中である。【考察】高齢の胃癌CY1で術後、長期生存した症例であった。示唆に富む症例であり、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
胃癌, 長期生存 |