セッション情報 研修医セッション(卒後2年迄)

タイトル 68:

重症膵炎を発症した十二指腸乳頭部癌の一例

演者 甲賀 達也(群馬大学医学部附属病院 消化器内科)
共同演者 安岡 秀敏(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 加藤 恵理子(群馬県済生会前橋病院 消化器内科), 小畑 力(伊勢崎市民病院 消化器内科), 富澤 琢(群馬大学医学部附属病院 光学医療診療部), 橋爪 洋明(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 栗林 志行(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 田中 良樹(群馬県済生会前橋病院 消化器内科), 佐川 俊彦(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 水出 雅文(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 下山 康之(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 河村 修(群馬大学医学部附属病院 消化器内科), 草野 元康(群馬大学医学部附属病院 光学医療診療部), 山田 正信(群馬大学医学部附属病院 消化器内科)
抄録 【症例】50歳台男性【既往例】重症筋無力症, 腎臓癌術後【現病歴】重症筋無力症にて当院神経内科通院中であった。平成25年秋に腹痛出現し前医受診。精査の結果、急性膵炎と診断され入院にて保存的加療施行されるも、病状改善見られず当院へ紹介転院となる。転院時CT gradeII、重症度スコアも3点であり重症膵炎と診断。転院時CTでは総胆管の著明な拡張を認めたが、結石は認めなかった。肝障害も軽度であったため、ERCPは施行せずに、ICU入室のうえ保存的加療を開始。加療により重症急性膵炎は改善傾向となった。経過中黄疸の出現があったが、薬剤性も考えて薬剤の変更・中止を行い、膵炎治療を継続した。第30病日より黄疸の悪化があり、それに伴って膵酵素の再上昇も認めた。減黄および精査のためERCP施行。十二指腸乳頭部癌の診断となり、手術の方針となった。【考察】今回、重症膵炎を発症し保存的加療にて治療した十二指腸乳頭部癌の症例を経験した。急性膵炎を契機に診断される症例も報告されているが、重症膵炎を発症した十二指腸乳頭部癌は比較的稀であり、文献的考察も含め報告する。
索引用語 十二指腸乳頭部癌, 重症急性膵炎