セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル 05:

保存的療法が奏功した門脈ガス血症を呈する非閉塞性腸管虚血症の1例

演者 吉野 潤(新潟県立十日町病院 外科)
共同演者 福成 博幸(新潟県立十日町病院 外科), 中嶌 雄高(新潟県立十日町病院 外科), 染野 泰典(新潟県立十日町病院 外科), 岡島 千怜(新潟県立十日町病院 外科), 設楽 兼司(新潟県立十日町病院 外科), 林 哲二(新潟県立十日町病院 外科)
抄録 非閉塞性腸管虚血症( Non occulusive mesenteric ischemia : NOMI )は腸間膜の主幹動脈に器質的な閉塞を認めないにもかかわらず、腸管の虚血あるいは壊死をきたす予後不良な疾患である。今回塩酸パパベリンの持続動注とその後にプロスタグランディンE1の全身投与を行い軽快した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例:91歳、男性  主訴:腹痛、下血  既往歴:ASOにて左足切断   現病歴:平成25年1月31日 腹痛、下血精査目的に他院より紹介。血液検査ではWBC 12100,CRP 18.54, CPK1307と上昇し、肝腎機能障害、代謝性アシドーシス(HCO3 16.4,BE -6.0)を認めた。CTでは肝外側区域に門脈ガス像、空腸の浮腫、造影効果の減弱を認めたがSMA、SMVには異常は認められなかった。またfree airや腹水貯留は認められなかった。以上より腸管梗塞が疑われたが、腹膜刺激症状が軽度であるため、緊急血管造影を行った。血管造影では、主幹動脈の血流は保たれているものの空腸末梢動脈の狭小化と造影不良領域を認めNOMIと診断。直ちに塩酸パパベリンの持続動注(40mg/h×24hr)を開始、その後はプロスタグランディンE1の全身投与を行った。その後の経過は良好であった。
索引用語 NOMI, 動注療法