セッション情報 一般演題

タイトル 10:

大腸癌術後再発に対してパニツムマブ+FOLFOXが著効した1例

演者 柘植 善明(町立辰野病院 外科)
共同演者
抄録 症例は、76歳女性。2010年9月(73歳)、便潜血陽性のため大腸内視鏡検査を行い、横行結腸癌を発見し、横行結腸切除術を施行した。切除標本の病理結果は、35×28mmの2型、tub2、pT3pN1のstageIIIaであった。その後、ホリナート・テガフール・ウラシル療法で経過観察していたが、2011年5月にCEA11.1ng/mlと高値を示し、6月のPET検査で後腹膜・左鎖骨上窩リンパ節転移、腹膜播種を認めたためFOLFOXを開始した。4回施行したところで、8月と9月に腸閉塞を発症、イレウス管で軽快したが、腹膜播種が原因と考え、パニツムマブ+FOLFOXへ変更した。10月にも腸閉塞を発症するも、イレウス管で軽快し、パニツムマブ+FOLFOXを8回施行した。その後、2012年3月にPET検査で転移巣の消失を確認し、また2013年2月のPET検査でも転移を認めず、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 大腸癌, 化学療法