セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | o-012:当院における70歳以上の重症急性膵炎に対する膵局所動注療法の検討 |
演者 | 原 季衣(福井赤十字病院 消化器科) |
共同演者 | 馬場 萌加(福井赤十字病院 消化器科), 鳥居 志充(福井赤十字病院 消化器科), 谷川 明希子(福井赤十字病院 消化器科), 西山 悟(福井赤十字病院 消化器科), 三原 美香(福井赤十字病院 消化器科), 松永 心祐(福井赤十字病院 消化器科), 里見 聡子(福井赤十字病院 消化器科), 道上 学(福井赤十字病院 消化器科), 山崎 幸直(福井赤十字病院 消化器科) |
抄録 | 【目的】当院における70歳以上の高齢者での重症急性膵炎に対する局所動注療法の治療成績の検討を行う。【対象】2004年3月1日から2013年2月28日までの9年間に当院に入院し、重症急性膵炎として膵局所動注療法を行った例のうち70歳以上の5例について検討を行った。内訳は男性5例、女性2例、平均年齢は79.0歳であった。(74歳~88歳)【方法】原因、厚生労働省急性膵炎重症度判定基準、動注内容、補液量、合併症、入院期間、生存率等について後ろ向き調査をおこなった。【結果】原因はアルコール性2例、胆石性2例、特発性1例であった。厚生労働省急性膵炎重症度判定基準で、CT Grade 1が1例、2が3例、3が1例、予後因子1点が1例、2点が1例、3点が1例、4点が2例であった。動注期間は平均4.6日、全例がICUに入室しており、平均ICU入室日数は11.6日であった。動注内容はFUT4例、FOY1例であった。IPM/CSが4例、MEPNは1例であった。副作用でFUT4例中1例がFOYへ変更となった。また重症膵炎と診断された24時間での補液量は平均して5540.0mlであった。合併症としては仮性のう胞1例に見られ、のう胞ドレナージを必要とした。その他、胆管炎、偽膜性腸炎、動注による大腿動脈血栓症が各1例ずつ見られた。平均入院期間は112.4日、転院した症例が1例みられたが、全例で膵炎が軽快した。【結語】70歳以上の重症急性膵炎に対する当院での膵局所療法ではいずれも膵炎は軽快した。高齢の重症急性膵炎の場合であっても、局所動注療法と集中治療を行うことによって、救命率が高まる可能性があると考えられた。 |
索引用語 | 膵, 重症急性膵炎 |