セッション情報 一般演題

タイトル O-009:

腹腔鏡下膵尾部切除後の早期胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除術の1例

演者 石山 泰寛(福井県立病院 消化器外科)
共同演者 石山 泰寛(福井県立病院 消化器外科), 宮永 太門(福井県立病院 消化器外科), 浅海 吉傑(福井県立病院 消化器外科), 前田 一也(福井県立病院 消化器外科), 橋爪 泰夫(福井県立病院 消化器外科)
抄録 症例は66歳女性.現病歴:微小膵癌に対して腹腔鏡下膵尾部切除術行っている.術後4か月後のフォローの上部消化管内視鏡検査にて胃角部大湾から胃体下部後壁にかけて褪色調域あり,生検にて印鑑細胞癌と診断した.手術適応と判断し手術を行う方針となった.血液検査は特筆すべき所見はない.腹部造影CTでは病変指摘困難であり,周囲のリンパ節腫大もなかった.臨床病期T1aN0M0stage1Aと診断し腹腔鏡下幽門側胃切除術の方針となった.手術所見;臍切開にてカメラポートを挿入し5ポートにて手術を開始した.腹腔内軽度癒着あるも可及的に剥離した.左胃大網動静脈処理の際に胃壁と膵切離部の癒着が強固であったが電気メス等を使用することによって鋭的に剥離した.右胃大網動静脈を処理し十二指腸を切離した.小網を切離し膵上縁の廓清を行ない,D1+βの範囲でリンパ節廓清を行なった.胃切除は透視下に術前につけたクリップを確認しながら自動縫合器にて切離した.再建はデルタ吻合にて再建した.手術時間は255分,出血量は少量であった.病理所見はa) L,post,Type0-2c,sig,M.b) L,Gre,Type0-2a,tub1,Mでリンパ節転移は認めず進行度1A期であった.術後3日目より飲水開始,術後4日目より経口摂取開始した.経過良好でクリニカルパス通り術後14日目に退院した.結語;腹腔鏡下膵尾部切除後の早期胃癌に対する腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した症例を経験したので報告した.膵臓関連の手術既往歴のある症例であってもデバイスや展開を工夫することによって安全に行うことができると思われ,腹腔鏡下手術でも対応できることを示した.
索引用語 腹腔鏡下幽門側胃切除術, 早期胃がん