セッション情報 | 一般演題(研修医(卒後2年迄)) |
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タイトル | O-053:右卵管原発が疑われた成熟嚢胞奇形種の一例 |
演者 | 高嶋 祐介(富山大学附属病院 卒後臨床研修センター) |
共同演者 | |
抄録 | 症例は55歳女性。2013年5月交通事故で受傷し搬送された病院で施行されたCTにて長径約70mm大の腹部腫瘤を指摘された。上腸間膜脂肪腫を疑われ当科紹介受診となった。当科で再検した造影CTでは腫瘍の境界は明瞭で、内部は一部石灰化をともない、まだらに淡く造影される腫瘍として描出された。MRIでは内部の多くは脂肪成分で一部低信号域を含む腫瘍として描出された。以上の画像検査から術前は奇形種を疑い、7月開腹術を施行した。腫瘍は一部大網に癒着していたがこれを剥離し観察を続けた結果、左右とも卵巣は残存、頭側に伸びる卵管と思われる索状物の延長に腫瘍は存在していた。その索状物を腫瘍付近で結紮切離した後、腫瘍を摘出した。病理組織学的検査から腫瘍は成熟嚢胞奇形腫と診断されたが、原発に関しては大網または卵管原発疑いで確診には至らなかった。卵巣以外が原発である奇形種について、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 成熟嚢胞奇形種, 原発不明腫瘍 |