セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル O-059:

胃glomus腫瘍の1例

演者 鳥山 和浩(公立陶生病院 消化器内科)
共同演者 竹中 宏之(公立陶生病院 消化器内科), 吉崎 道代(公立陶生病院 消化器内科), 古根 聡(公立陶生病院 消化器内科), 石川 恵里(公立陶生病院 消化器内科), 鈴木 静乃(公立陶生病院 消化器内科), 松浦 哲生(公立陶生病院 消化器内科), 清水 裕子(公立陶生病院 消化器内科), 林 隆男(公立陶生病院 消化器内科), 黒岩 正憲(公立陶生病院 消化器内科), 森田 敬一(公立陶生病院 消化器内科)
抄録 症例は63才男性。健診UGI及び近医EGDにて前庭部にSMTを指摘され当院紹介となった。当院にて施行したUGI、EGDでは前庭部大彎やや後壁側に30mm大のSMTを認めた。色調は正色調、鉗子圧迫で弾性硬、表面にびらんは認めなかった。腫瘍頂部を生検したが正常粘膜の採取にとどまった。EUSでは第4層に連続する類円形、26mm×31mmの腫瘤として描出、辺縁整、内部は全体的にやや高エコーで一部低エコーの部分を認めた。Dynamic CTで前庭部に腫瘤を認め、内部に不均一な造影領域を認めた。以上より間葉系腫瘍や血管原性腫瘍などが鑑別として考えられた。確定診断はつかなかったものの病変が3cm大、CTにて血流豊富であることよりICの後、手術を施行した。病理組織学的所見では固有筋層内に血管や結合織の増殖を伴い腫大した核を有する中型腫瘍細胞がシート状やリボン状に増殖していた。免疫染色にてAE1/AE3(-)、SMA(+)、desmin(-)、chromograninA(-)、synaptophisin(-)、CD31(-)、CD34(-)、MIB-1 Index 1%程度であった。明らかな脈管侵襲は伴っていなかった。以上よりグロムス腫瘍との診断に至った。稀な疾患である胃グロムス腫瘍を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 胃グロムス腫瘍, SMT