セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
O-019:横行結腸内分泌細胞癌の1例
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演者 |
林 祐一(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科DELIMITER名古屋徳洲会総合病院) |
共同演者 |
木村 昌弘(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科), 小川 了(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科), 塩崎 みどり(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科), 竹山 廣光(名古屋市立大学病院 消化器・一般外科) |
抄録 |
症例は37歳男性。便潜血陽性を指摘され、近医で下部消化管内視鏡検査を施行。横行結腸に易出血性腫瘤を認め、当院紹介となった。諸検査にて、横行結腸内分泌細胞癌、腹膜播種と診断し、手術を施行した。手術所見では、腫瘍は横行結腸脾彎側に存在し、横行結腸切除術を施行した。またダグラス窩には播種結節を3ヶ所認めたが、直腸浸潤はなく全て切除した。腫瘍、播種結節の病理組織学的所見では、CD56陽性、MIB-1陽性率が33.8%の低分化型内分泌細胞癌の診断であった。クロモグラニン、シナプトフィジンの免疫染色は陰性であった。これらの神経内分泌細胞マーカーは、内分泌細胞癌の診断・評価において重要な検査である。低分化型内分泌細胞癌では、一般的にクロモグラニンが陰性となる傾向がみられるが、シナプトフィジンについては比較的陽性率が高いと言われている。今回、シナプトフィジン、クロモグラニンがともに陰性であった大腸内分泌細胞癌の1例を経験したので、若干の考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
大腸内分泌細胞癌, 神経内分泌細胞マーカー |