セッション情報 一般演題

タイトル O-123:

食道Burkittリンパ腫の一例

演者 森 義徳(名古屋市立大学病院 消化器内科)
共同演者 田中 守(名古屋市立大学病院 消化器内科), 西脇 裕高(名古屋市立大学病院 消化器内科), 尾関 啓司(名古屋市立大学病院 消化器内科), 塚本 宏延(名古屋市立大学病院 消化器内科), 海老 正秀(名古屋市立大学病院 消化器内科), 溝下 勤(名古屋市立大学病院 消化器内科), 久保田 英嗣(名古屋市立大学病院 消化器内科), 谷田 諭史(名古屋市立大学病院 消化器内科), 片岡 洋望(名古屋市立大学病院 消化器内科), 上垣 史緒里(名古屋市立大学病院 血液内科), 小松 弘和(名古屋市立大学病院 血液内科), 飯田 真介(名古屋市立大学病院 血液内科), 城 卓志(名古屋市立大学病院 消化器内科)
抄録 【はじめに】食道の悪性リンパ腫には、粘膜深層または粘膜下組織のリンパ組織から発生する原発性病変と、主に胃または胸腔内リンパ節病変からの浸潤による続発性病変とがある。原発性食道悪性リンパ腫は消化管悪性リンパ腫の1%以下で極めて稀であり、そのほとんどが非Hodgkinリンパ腫である。今回我々はこれまで文献的に報告を認めない食道Burkittリンパ腫を経験したため報告する。【症例】70歳代男性。2012年6月頃から食べ物のつかえ感あり近医受診。上部消化管造影検査にて食道に不整狭窄像を認め7月に当院に紹介受診となった。上部消化管内視鏡検査では中部食道に高度な狭窄像を認めた。CTでは中部食道主体に著明な壁肥厚、内腔の狭窄を認めた。ガリウムシンチでは胸部上部から中部食道の腫瘤影に一致して高集積を認めた。病理組織検査ではN/C比の増した細胞質の乏しい腫瘍細胞の充実性の増殖・浸潤、びまん性増殖と星空像を認め、Burkittリンパ腫と診断された。免疫染色ではCD45陽性、CD10陽性、CD20陽性、BCL2陰性、MIB1>98%であった。以上の結果からBurkittリンパ腫、臨床病期III期と診断した。高齢であるためR-CHOP療法を施行した。【考察】Burkittリンパ腫は消化管領域においては胃や回盲部における報告が散見されるが、本症例は画像所見上これらと共通していると考えられる特徴的所見を認めた。若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 Burkittリンパ腫, 食道