セッション情報 | シンポジウム2「肝胆膵疾患の診断と治療の最前線」 |
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タイトル | S2-008:肝癌治療支援アプリケーションVirtu TRAXを用いた経皮的ラジオ波焼灼術の有用性―とくに2ステップ法において― |
演者 | 葛谷 貞二(名古屋大学 消化器内科) |
共同演者 | 石上 雅敏(名古屋大学 消化器内科), 新家 卓郎(名古屋大学 消化器内科), 今井 則博(名古屋大学 消化器内科), 阿知波 宏一(名古屋大学 消化器内科), 荒川 恭宏(名古屋大学 消化器内科), 山田 恵一(名古屋大学 消化器内科), 中野 聡(名古屋大学 消化器内科), 石津 洋二(名古屋大学 消化器内科), 本多 隆(名古屋大学 消化器内科), 林 和彦(名古屋大学 消化器内科), 石川 哲也(名古屋大学 消化器内科), 後藤 秀実(名古屋大学 消化器内科) |
抄録 | 【目的】経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)によって肝細胞癌(HCC)を治療する際、治療の一連の過程において、針先位置の同定は安全に確実に治療する上で重要である。Virtu TRAXは穿刺・治療器具の針の根元にポジションセンサーを取り付け,センサーから直角方向の針先までの距離を登録し,Volume Navigation(V-Nav)で針先の位置を認識する肝癌治療支援アプリケーションである。2ステップ法によるRFAにおけるVirtu TRAXの有用性を検討する。【対象と方法】2012年10月から2013年3月までにLOGIQ E9およびVirtu TRAXを用いRFA(Cool Tip針を使用)を施行した15例、22結節。結節サイズは8-30mm。RFAは外筒針を用いた2ステップ法で施行した。22Gガイド針を挿入後、14G外筒針の根元にVirtu TRAXのセンサーを取り付け、外筒針の先端(15cmに設定)を確認しながら穿刺した。Cool Tip穿刺の際には、Cool Tipの針先(18cmに設定)を確認しながら穿刺を行った。【結果】全結節のRFAの1連の過程において針先の同定が可能であった。深部病変のケース、針先の奥に心臓、大血管、肝下面が存在するケースにおいて、Cool Tip針先位置を全例把握しながら治療できた。腫瘍の手前側を重ね焼きする際は、外筒針の先端を認識するように設定することで確実な針コントロールが可能であった。人工腹水下や肝左葉の病変では穿刺の際、肝表面がたわんだり、肝臓自体が動くケースがあるがいずれも針先のモニタリングが可能で安全に治療が施行できた。腫瘍焼灼後、出血および播種予防で穿刺ライン上の肝表面の焼灼およびスポンゼルを注入する際も針先の位置確認が容易で、安全に確実に行えた。【結語】穿刺アプリケーションであるVirtu TRAXは、安全で確実にRFAを施行する上で有用と考えられた。とくに、2ステップ法でRFAを施行する際は針先を認識する過程が多く、そのすべての過程においてVirtu TRAXは有用であった。 |
索引用語 | RFA, Virtu TRAX |