セッション情報 一般演題

タイトル O-142:

直腸平滑筋肉腫切除後13年を経過し肝転移再発した1例

演者 大菊 正人(浜松医療センター 外科)
共同演者 山本 淳史(浜松医療センター 外科), 鈴木 雄飛(浜松医療センター 外科), 中山 正彦(浜松医療センター 外科), 中村 明子(浜松医療センター 外科), 林 忠毅(浜松医療センター 外科), 田村 浩章(浜松医療センター 外科), 平山 一久(浜松医療センター 外科), 金井 俊和(浜松医療センター 外科), 池松 禎人(浜松医療センター 外科), 西脇 由朗(浜松医療センター 外科)
抄録 症例は61歳男性。2012年12月右上肢を挙上した際に右鎖骨を骨折。近医受診し病的骨折を疑われ当院整形外科へ紹介。悪性腫瘍検索目的の全身CTにて肝腫瘍を指摘され消化器内科へ紹介となった。右鎖骨々折部は生検を行ったが悪性所見は認めなかった。MRI検査において、肝腫瘍は孤立性で直径12cm大であり、内部には変性壊死を疑う所見を認めた。2000年に直腸平滑筋肉腫の切除歴もあり、肝原発腫瘍との鑑別を目的に腫瘍生検を施行。直腸病変と同様の組織構造を認め、さらに免疫染色にてSMA+であったため平滑筋肉腫の転移であることが明らかとなった。2013年3月肝中央2区域切除を施行した。直腸平滑筋肉腫の血行性転移は肝転移が多く、転移率は12~30%程度と報告されている。さらに本症例のように初回手術後5年以上経過した後に再発が明らかとなる症例も散見されており、長期にわたる慎重な術後経過観察が必要である。
索引用語 平滑筋肉腫, 肝転移