セッション情報 一般演題

タイトル O-074:

IgG4関連硬化性胆管炎の一例

演者 近藤 貴浩(静岡市立静岡病院 消化器内科)
共同演者 黒石 健吾(静岡市立静岡病院 消化器内科), 中村 尚広(静岡市立静岡病院 消化器内科), 吉川 恵史(静岡市立静岡病院 消化器内科), 大野 和也(静岡市立静岡病院 消化器内科), 濱村 啓介(静岡市立静岡病院 消化器内科), 田中 俊夫(静岡市立静岡病院 消化器内科), 高橋 好朗(静岡市立静岡病院 消化器内科), 小柳津 竜樹(静岡市立静岡病院 消化器内科)
抄録 【症例】60歳代男性【主訴】肝機能障害【既往歴】なし【臨床経過】心部痛を主訴に前医受診し肝機能障害(AST 478IU/L, ALT 797IU/L, ALP 1254IU/L, γ-GTP 1257IU/L, T-Bil 1.0mg/dL)を認め,当院を紹介された.腹部CTで,明らかな膵腫大は認めず,総胆管から肝内胆管にかけて拡張を認めた.血中IgG4 625mg/dlと高値であった.ERCPでは,主膵管の狭細像を認めず,下部胆管に強い狭窄と中部胆管の毛羽立ち様所見を認めた.狭窄部の生検・細胞診では悪性細胞を認めず,炎症は軽度で繊維化を認めた.以上よりIgG4関連硬化性胆管炎が疑われた.治療はプラスチックステント留置後,PSL30mgより内服を行った.約1ヶ月後,胆管造影すると胆管狭窄は改善を認めた.ステロイド漸少し現在寛解状態である.【考察】IgG4関連硬化性胆管炎は高頻度(90%以上)に自己免疫性膵炎を合併する.しかし,本症例では明らかな膵腫大や膵管の狭細像は認めず,自己免疫性膵炎の併発は認めなかった.下部胆管のみの狭窄を認める症例でも頻度は低いもが自己免疫性膵炎を伴わないIgG4関連硬化性胆管炎を鑑別に含めなければいけない.
索引用語 IgG4関連硬化性胆管炎, 自己免疫性膵炎