セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | O-012:腸管嚢腫様気腫症の2例 |
演者 | 木次 健介(浜松医科大学 肝臓内科) |
共同演者 | 川村 欣也(浜松医科大学 肝臓内科), 下山 真(浜松医科大学 肝臓内科), 山崎 哲(浜松医科大学 肝臓内科), 千田 剛士(浜松医科大学 肝臓内科), 渡邉 晋也(浜松医科大学 肝臓内科), 則武 秀尚(浜松医科大学 肝臓内科), 川田 一仁(浜松医科大学 肝臓内科), 小林 良正(浜松医科大学 肝臓内科) |
抄録 | 症例1:71歳男性。主訴なし。原発性胆汁性肝硬変で外来経過観察中、定期外来受診時の腹部CTで腹腔内にfree airを認め、精査加療目的で緊急入院となった。腸管嚢腫様気腫症を考えたが、消化管穿孔も否定できないため、絶食、補液、抗生剤を投与し第5病日のCTではfree airの減少を認めたため、第8病日より経口摂取を開始した。その後も自覚症状の悪化はみられず、第13病日のCTでfree airは消失したため、第16病日に退院した。症例2:61歳女性。主訴なし。薬剤性の急性肝炎で入院後、ステロイド治療で改善し、ステロイドを漸減していた。腹痛などの症状は認めなかったが、経過観察目的で施行した胸腹部のレントゲンで腹腔内にfree airを認め、CT所見などから腸管嚢腫様気腫症を疑った。消化管穿孔も否定できなかった為、絶食、補液、抗生剤管理とした。治療開始後、第5病日のレントゲンではfree airは消失し、第9病日のCTで気腫像も改善傾向であったため、同日より経口摂取を開始し、自然軽快した。腸管嚢腫様気腫症は比較的稀な疾患であるが、消化管穿孔との鑑別が困難である症例も多く、開腹手術が施行されるケースもみられる。今回、保存的に経過観察し軽快した腸管嚢腫様気腫症の2例を経験したため、比較検討し若干の文献的考察とともに報告する。 |
索引用語 | 腸管嚢腫様気腫症, ステロイド |