セッション情報 一般演題

タイトル O-042:

化学療法後に切除したHER2陽性胃癌肝転移の1例

演者 堀田 亮輔(木沢記念病院 外科)
共同演者 今井 直基(木沢記念病院 外科), 伊藤 由裕(木沢記念病院 外科), 坂下 文夫(木沢記念病院 外科), 山本 淳史(木沢記念病院 外科), 池庄司 浩臣(木沢記念病院 外科), 尾関 豊(木沢記念病院 外科)
抄録 はじめに:胃癌肝転移は同時に腹膜播種や遠隔リンパ節転移などの非治癒因子を伴うことも多く、肝切除の有用性は確立されていない。今回われわれは化学療法後に切除したHER2陽性胃癌肝転移の1例を経験したので報告する。症例:60歳代の男性。胃癌、腹膜播種の診断でS-1+CDDP 2サイクル施行した。狭窄症状が悪化したため、平成23年8月に幽門側胃切除術を施行した。手術所見は大網に転移を認めたが、骨盤底には触診上は異常なく、CY0であったため肉眼的には病変遺残はなしと判断した。病理組織学的診断では、中分化腺癌,pT4a,N0,H0,CY0,P1,M0,またHER-2陽性であった。術後化学療法として、Trastuzumab+DOC+S-1の3週サイクル治療を開始した。術後8カ月後の腹部CTで多発肝転移を認めたため化学療法をTrastuzumab+CPT-11+S-1に変更した。化学療法変更後、肝転移巣の縮小は認められなかったが新たな遠隔転移巣を認めなかったため、初回手術より1年5カ月後の平成25年1月に肝切除を行った。手術所見では腹腔内には明らかな播種病変は認めず、手術は計4か所の肝部分切除を施行した。肝切除後3ヶ月現在、無再発生存中である。考察および結語:今回われわれはHER2陽性胃癌肝転移に対してTrastuzumab を含む化学療法を施行した後に切除し得た症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 HER2陽性胃癌, 肝転移