セッション情報 一般演題

タイトル O-094:

感染性膵膿瘍に対して、EUSガイド下ドレナージが著効した1例

演者 牧谷 光晴(高山赤十字病院 内科)
共同演者 白子 順子(高山赤十字病院 内科), 下地 圭一(高山赤十字病院 内科), 今井 奨(高山赤十字病院 内科), 杉山 智彦(高山赤十字病院 内科), 小原 巧輝(高山赤十字病院 内科), 加藤 潤一(高山赤十字病院 内科)
抄録 症例は、38歳 男性。2012年3月28日~4月11日までアルコール多飲にともなう重症急性膵炎で入院加療。退院後は禁酒し、いつもどおりの生活をおくれていたが、4月23日に腹痛及び39度台の発熱を認めたため外来を受診。入院時血液検査所見では、WBCとCRPの高値を認め、腹部CTで、重症急性膵炎で入院加療時には認めなかった膵体部のlow dencity areaを認めた。臨床経過等から感染性膵膿瘍と診断した。MRCPでは、主膵管はCTでのlow dencity areaの部位に一致して、主膵管が狭窄している所見であった。経乳頭的ドレナージを試みたが、困難であったため、EUSガイド下ドレナージを施行。EUSの所見では、胃前底部後壁からの観察で膿瘍空を認め、膿瘍腔内にはdebriesと思われるhighの成分と液体と思われるlowな成分が混在し、一部隔壁形成も伴っていた。FNA針で膿瘍空を穿刺したところ、膿の流出が確認できたため、膿瘍腔内に7Fr 両側Pig tailチューブと6Fr ENBDチューブを留置した。翌日より解熱し、軽快退院となった。
索引用語 感染性膵膿瘍, EUSガイド下ドレナージ