セッション情報 一般演題

タイトル O-044:

胃癌術後、傍大動脈リンパ節再発に対してXP-H施行後に外科的介入を行った1例

演者 尾崎 裕介(浜松医科大学 外科学第二講座)
共同演者 菊池 寛利(浜松医科大学 外科学第二講座), 太田 学(浜松医科大学 外科学第二講座), 藤田 剛(浜松医科大学 外科学第二講座), 宮崎 真一郎(浜松医科大学 外科学第二講座), 飯野 一郎太(浜松医科大学 外科学第二講座), 平松 良浩(浜松医科大学 外科学第二講座), 神谷 欣志(浜松医科大学 外科学第二講座), 坂口 孝宣(浜松医科大学 外科学第二講座), 今野 弘之(浜松医科大学 外科学第二講座)
抄録 [背景]ToGA試験の結果を受け、近年HER2陽性胃癌に対してTraszutumab併用化学療法が積極的に行われている。一方で、HER2陽性胃癌の術後再発に対し、Traszutumab使用後に外科的介入を行った症例の報告は未だ少ない。今回我々は胃癌術後の再発症例に対して、XP-H施行後に外科的介入を施行したので報告する。[症例]60歳代女性。胃体下部後壁の進行胃癌に対し、H22.12幽門側胃切除術を施行した。病理結果はType2,tub2(>por),T2(MP),N3b(20/65),M0,pStageIIIAであった。術後TS-1による補助化学療法を1年間施行した。H24.1傍大動脈リンパ節再発を認め、原発巣の再評価を行いHER2(3+)であったためXP-Hを3コース施行しPRを得た。有害事象はGrade1の食欲不振のみであった。H24.5傍大動脈リンパ節郭清術を施行、病理組織学的に10個の郭清リンパ節中3個に低分化型腺癌を認めたが、全てでHER2は陰性であった。一方、化学療法の組織学的効果判定はGrade1aであった。術後TS-1による補助化学療法を施行したが、H24.11傍大動脈リンパ節再発を認め、H25.1よりXP-Hへ変更、現在4コースまで継続しSDを得ている。[考察]1今回、初回XP後のRECIST判定と組織学的治療効果に解離を認めた。その機序として,XP療法の有効性が低かった(grede 1a)のに対し、Traszutumab治療でHER2陽性細胞が完全消失したことによりPRが得られた可能性が考えられる。2胃癌は腫瘍内不均一性が高く,HER2陽性胃癌においてもTrasztumab無効な細胞集団が存在し,外科的介入の意義が考えられる。3今回XP-H後に外科的介入を行ったが、合併症なく安全に施行し得た。HER2陽性胃癌に対して、XP-Hと外科的切除による集学的治療を行うことで予後が改善する可能性が示唆される。
索引用語 胃癌, HER2