セッション情報 一般演題

タイトル O-062:

胃内発育型粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡併用手術(LECS)の経験

演者 宮木 祐一郎(浜松医科大学 第一外科)
共同演者 和田 英俊(浜松医科大学 第一外科), 佐藤 正範(浜松医科大学 第一外科), 大澤 惠(浜松医科大学 光学医療診療部)
抄録 GISTの外科治療の原則は断端陰性の完全切除であり、5cm以下の胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡下手術は安全であるとされている。当科では単孔式内視鏡手術を積極的に導入しており、GISTに対する胃局所切除においても適応としてきた。胃外発育型腫瘍に対しては自動縫合器を用いたwedge resectionが良い適応となるが、胃内発育型腫瘍に対しては腫瘍の局在を腹腔内から判断するのに困難を伴うことがあった。近年報告された「腹腔鏡・内視鏡併用手術(Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery, LECS)」を用いることで、過不足ない切除範囲を容易に得ることが可能であった3例を経験した。また腹腔鏡下縫合手技を用いることで、より変形の少ない再建が可能となった。術後1~2日目には食事を再開し、術後4~6日目には合併症無く退院可能であった。3例と少ない経験であるが、若干の文献的考察を含めて報告する。
索引用語 LECS, GIST