セッション情報 | シンポジウム1「消化管疾患の診断と治療の最前線」 |
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タイトル | S1-006:当院における切除不能進行胃癌に対するTS-1+シスプラチン併用療法の検討 |
演者 | 田村 智(聖隷浜松病院 消化器内科) |
共同演者 | 芳澤 社(聖隷浜松病院 消化器内科), 海野 修平(聖隷浜松病院 消化器内科), 瀧浪 将貴(聖隷浜松病院 消化器内科), 小林 陽介(聖隷浜松病院 消化器内科), 木全 政晴(聖隷浜松病院 消化器内科), 舘野 誠(聖隷浜松病院 消化器内科), 室久 剛(聖隷浜松病院 消化器内科), 熊岡 浩子(聖隷浜松病院 消化器内科), 清水 恵理奈(聖隷浜松病院 消化器内科), 細田 佳佐(聖隷浜松病院 消化器内科), 長澤 正通(聖隷浜松病院 消化器内科), 佐藤 嘉彦(聖隷浜松病院 消化器内科) |
抄録 | 【目的】胃癌治療ガイドライン第3版が2010年に示され、JCOG9912試験やSPIRITS試験の結果からTS-1+シスプラチン併用療法が初回治療としての標準療法として推奨された。今回、我々は最近3年間で行われた切除不能進行胃癌に対するTS-1+シスプラチン併用療法の成績について検討した。【方法】2006年1月1日より2011年12月31日までの間にTS-1+シスプラチン併用療法を初回治療として開始し、経過を追跡できた135例を対象として、病期、年齢、組織型、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)等をretrospectiveに検討した。投与スケジュールは基本的にTS-1は3週間内服し2週間休薬、TS-1開始8日目にシスプラチンを投与する5週サイクルのregimenで行った。【成績】内訳は男性105名、女性30名、平均年齢は69±10.39歳、臨床病期は129例がIV期であった。組織型は高分化型腺癌21例、中分化型腺癌37例、低分化型腺癌64例、印環細胞癌9例、乳頭腺癌1例、粘液癌2例、扁平上皮癌1例であった。93例がPDのため治療を変更、20例が副作用(肝障害3例、腎障害6例、嘔気2例、食欲不振1例、下痢1例、アレルギー2例)によりregimenの変更を余儀なくされた。CR1例、PR53例、SD37例、PD30例、判定不能14例であり、奏功率は44.6%であった。全生存期間は平均439.1日、中央値373日、10例は生存中である。無増悪生存期間は平均198.8日、中央値150日であった。【結論】当院の治療成績はSPIRITS試験と比べ奏功率はやや劣るものの、全生存期間や無病悪生存期間は遜色ない結果が得られた。 |
索引用語 | 胃癌, 化学療法 |