セッション情報 一般演題(専修医(卒後3-5年))

タイトル O-009:

当科における肛門扁平上皮癌に対する化学放射線療法の経験

演者 久野 真史(岐阜大学 医学部 附属病院)
共同演者 野中 健一(岐阜大学 医学部 附属病院), 棚橋 利行(岐阜大学 医学部 附属病院), 八幡 和憲(岐阜大学 医学部 附属病院), 市川 賢吾(岐阜大学 医学部 附属病院), 佐々木 義之(岐阜大学 医学部 附属病院), 今井 壽(岐阜大学 医学部 附属病院), 田中 善宏(岐阜大学 医学部 附属病院), 奥村 直樹(岐阜大学 医学部 附属病院), 松橋 延壽(岐阜大学 医学部 附属病院), 高橋 孝夫(岐阜大学 医学部 附属病院), 山口 和也(岐阜大学 医学部 附属病院), 長田 真二(岐阜大学 医学部 附属病院), 吉田 和弘(岐阜大学 医学部 附属病院)
抄録 海外における肛門扁平上皮癌に対する第3相試験は4試験が報告されており、我々はそのうちRTOG-8704の方法に準じて治療を行っている。2008年4月から現在までに6例の肛門扁平上皮癌に対し化学放射線療法を行ったので、その成績を報告する。症例1はA,N2,Stage3bであった。化学療法は5-FU (1000mg/m2) day1-4, day29-32, MMC (10mg/m2) day1, 29で放射線治療は27Gyを照射した。治療終了後、PRであったため腹会陰式直腸切断術を施行した。治療終了後3カ月で他病死された。症例2はAI(膀胱),N0,Stage2であった。化学療法はTS-1 (100mg/day) 2週投与2週休薬、MMC (15mg) day1を施行した。放射線治療は57Gyを施行した。結果はCRであり3年無再発経過中である。症例3はA,N0,Stage2であった。化学療法は5-FU (1000mg/m2) day1-4, day29-32, MMC (10mg/m2) day1, 29であり、放射線治療を55Gy施行した。結果はCRであり現在2年3カ月無再発経過中である。症例4はA,N0,Stage2であった。化学療法は5-FU (1000mg/m2) day1-4,. Day29-32, MMC (10mg/m2) day1, 29を施行し、放射線治療は55Gyを施行した。結果はCRであった。現在2年1か月無再発経過中である。症例5はA,N0,stage2で5-FU(1000mg/m2)day1-4,MMC(10mg/m2)1day、放射線治療は現在施行中であり55~59Gy照射予定である。症例はMP,N0,stage2で、TS-1 (120mg/day) day1-14,29-42,MMC(16mg/m2)day1,29、放射線治療は59.4Gyを施行した。治療終了した4例中3例でCRを認め無再発経過中であり肛門扁平上皮癌に対しては、放射線化学療法が有用であると考えられた。
索引用語 肛門癌, 化学放射線療法