セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 078:直腸癌術後に肝再発、膣再発、骨盤内局所再発を来たした1例 |
演者 | 岩田 至紀(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科) |
共同演者 | 小森 康司(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 木村 賢哉(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 木下 敬史(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 舎人 誠(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 佐野 力(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 伊藤 誠二(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 安部 哲也(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 千田 嘉毅(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 三澤 一成(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 伊藤 友一(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 植村 則久(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 川合 亮佑(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 大澤 高陽(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 川上 次郎(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 浅野 智成(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 倉橋 真太郎(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科), 清水 泰博(愛知県がんセンター 中央病院 消化器外科) |
抄録 | 症例は75歳女性。以前から便秘と血便を自覚していたが放置していた。肛門痛が出現したため2012年8月に前医受診された。大腸内視鏡検査で直腸Rbから肛門管にかかる後壁主体で半周性の2型腫瘍を認め、生検で高分化腺癌を認めた。造影CTでは明らかな遠隔転移やリンパ節転移の所見は認めなかったが、腫瘍による尾骨浸潤が疑われ、精査加療目的に当科紹介された。RbP、type2、cAI(尾骨)、cN0、cH0、cP0、cM0、cStageIIと診断した。術前化学療法として、FOLFOX+bevacizumabを5クール施行した。画像所見上、腫瘍の縮小効果を認め、尾骨への浸潤は消失(ycA)したため2012年12月に腹会陰式直腸切断術、D3(prxD3+billat)郭清、側方郭清を施行した。(R0,CurA)術中所見では明らかな尾骨浸潤は認めず、迅速病理診断で剥離断端は陰性であった。最終診断は、RbP、type2、29×26mm、tub2、ypA、int、INFb、ly2、v2、ypN1(3/35)、ypPM0、ypDM0、ypRM0、ysH0、ysP0、ycM0、fStageIIIaであった。術後は骨盤死腔炎の治療を要したが、軽快し退院した。術後補助化学療法は施行せず、経過観察中の2013年6月のCTで、肝S8に25mm大の腫瘤性病変と、右梨状筋腹側に20mm大の腫瘤性病変、会陰部左側に15mm大の腫瘤性病変を認めた。FDG-PETでは、同部位の3か所に強い集積を認めた。肝再発、膣再発、骨盤内局所再発と診断し、2013年8月に骨盤内臓全摘術を施行した。今後、二期的に肝切除を行う予定である。直腸癌の膣転移(再発)は比較的稀であり、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 直腸癌, 膣転移 |