セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 117:C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビルの3剤併用療法における薬剤アドヒアランスと治療効果について |
演者 | 和田 啓孝(小牧市民病院 消化器内科) |
共同演者 | 舘 佳彦(小牧市民病院 消化器内科), 平井 孝典(小牧市民病院 消化器内科), 永井 真太郎(小牧市民病院 消化器内科), 濱崎 元伸(小牧市民病院 消化器内科), 飯田 忠(小牧市民病院 消化器内科), 佐藤 亜矢子(小牧市民病院 消化器内科), 灰本 耕基(小牧市民病院 消化器内科), 小原 圭(小牧市民病院 消化器内科), 宮田 章弘(小牧市民病院 消化器内科) |
抄録 | 【目的】C型慢性肝炎に対する抗ウイルス治療はペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビルの3剤併用療法により約70%の高い治療効果が期待できる。しかしながらその強い副作用により、治療の完遂や、初期投与量の継続は極めて困難である。また薬剤の投与量が治療効果に影響を与える可能性がある。今回ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビルの3剤併用療法における薬剤アドヒアランスについての検討を行った。【方法】当院において2011年11月~2013年9月の期間において、ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル3剤併用療法を施行されたC型慢性肝炎1型高ウイルス量患者29人(平均年齢54.5歳、男性16人/女性13人)を対象とした。3剤のそれぞれの薬剤のアドヒアランスと治療効果についての検討をおこなった。【成績】ペグインターフェロン、リバビリン、テラプレビル3剤併用療法を施行された29人中、4人(無効1人、Break through 2人、副作用1人)において投与が中断された。24週間投与完遂した患者23人におけるアドヒアランスはペグインターフェロン91%、リバビリン60%、テラプレビル71%であった。テラプレビルの初期投与量は2250mgが26人、1500mgが3人であった。テラプレビルの総投与量は患者の体重と治療開始時のHGB値と統計学的に有意な正の相関が認められた(P<0.05)。テラプレビルのアドヒアランスは投与1~4週:79%、投与5~8週66%、投与9~12週70%と投与中盤でのアドヒアランスの低下を認めた。リバビリンのアドヒアランスは1週~12週(3剤併用期間):58%、13週~24週(2剤併用期間):63%であった。12週までに60%以上のアドヒアランスが得られた患者における治療開始4週目におけるHCVRNA陰性化(RVR4)率は100%であったが60%未満であった患者におけるRVR4率は53%であった(P=0.05)。【結語】テラプレビルの投与量は患者の体重と治療前のHGB値と正の相関が認められた。リバビリンの初期投与量は治療効果に関連するRVR4と関連する傾向が認められた。 |
索引用語 | C型慢性肝炎, インターフェロン |