セッション情報 | シンポジウム2「肝細胞癌に対する治療戦略」 |
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タイトル | S2-2:超音波装置を駆使した経皮的ラジオ波焼灼術 |
演者 | 田中 弘教(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科DELIMITER兵庫医科大学 超音波センター) |
共同演者 | 飯島 尋子(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科DELIMITER兵庫医科大学 超音波センター), 池田 直人(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 高嶋 智之(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 由利 幸久(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 長谷川 国大(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 楊 和典(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 石井 昭生(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 坂井 良行(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 会澤 信弘(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 岩田 一也(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 池田 直人(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 岩田 恵典(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 榎本 平之(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 斉藤 正紀(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 今西 宏安(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科), 西口 修平(兵庫医科大学 内科学肝胆膵科) |
抄録 | 【目的】経皮的RFA治療は超音波技術の進歩により高精度で安全な治療が可能となった。特に穿刺ナビゲーションシステムは近年広く普及しRFA治療に必須のものとなりつつあり、さらに2012年から穿刺針ナビゲーションシステムも利用可能となった。造影超音波下穿刺はSonazoidの登場でアプローチが容易となり、高周波プローブは肝表の病変の描出を改善し、穿刺を容易にする。また4D穿刺システムも応用が可能となってきている。当院では通常Toshiba Aplio MXにマイクロコンベックスプローブを組み合わせて穿刺治療を行っているが、適宜ナビゲーションシステム(GE LOGIQ E9 volume navigation およびAplio 500 Smart Fusion)、高周波プローブ、4D/3Dプローブ(東芝PVT-375MV、PVT-382MV、Philips X5-1MATRIX)、穿刺針ナビゲーション(Virtu TRAX)、人工胸・腹水法などを適宜選択している。今回、これらの頻度や使い分け、有効性について検討した。【方法】2011年2月17日より2012年8月31日までの約1年半の間にRFAを施行したのべ187人、222結節において、通常当院で使用しているマイクロコンベックス以外の穿刺補助を使用した頻度やや有効性について検討した。【結果】187人のうち、穿刺補助を行ったものはそれぞれナビゲーション94例(50%)、人工胸腹水32例(17%)、造影US 27例(14%) 、高周波プローブ9結節(5%) 、4D/3Dプローブ5例(3%)、VirtuTRAX3例(2%)、術中2例(1%) であった。ナビゲーションはB-modeで指摘困難例のみならず脈管や周囲臓器との詳細な位置関係の把握にも有用であった。高周波プローブは肝表の境界が高解像度で観察可能であり、体壁の熱傷予防にも有効であった。造影USはナビゲーションにより頻度が減少傾向であるが、追加治療時などピンポイントでの位置把握に有用であった。また新しい針ナビゲーションシステムは任意の穿刺角度を設定できるのみならず、展開針の針位置が焼灼中でも把握しやすく、有用であった。【結語】RFA治療は、超音波装置やプローブの特性を理解し、適切に選択あるいは組み合わせて行うことが重要である。 |
索引用語 | RFA, 超音波装置 |