セッション情報 一般演題

タイトル 42:

大腸内視鏡検査が一因と考えられた虚血性大腸炎の1例

演者 藤田 篤代(愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
共同演者 中江 遵義(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 中路 幸之助(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 熊本 光孝(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 本多 俊裕(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 松山 健次(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 神津 知永(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 清水 達也(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 加藤 寛正(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 淀澤 美樹子(愛晋会中江病院内視鏡治療センター), 巽 陽一(愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
抄録 症例は66歳男性。2型糖尿で当院通院中にスクリーニング検査で2012年1月中旬に型のごとく腸管洗浄をしたうえで大腸内視鏡検査を施行した。その際ポリープが発見され内視鏡的に切除された。切除後出血無く、その際の大腸の粘膜も正常であった。その2日後に血便が出現した。緊急大腸内視鏡検査を施行したがポリープの切除面からの出血はなかった。しかしS状結腸から横行結腸にかけて虚血性の粘膜変化を認めた。便の培養検査は陰性であった。生検組織では虚血性腸炎に矛盾しない所見であった。その後絶食、点滴にて保存的に軽快した。本症例は病因として基礎疾患に糖尿病があり、いわゆる動脈硬化の因子の関与が考えられるが、大腸内視鏡検査が一因とも考えられ示唆にとむ症例と考えられ若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 大腸内視鏡検査, 虚血性腸炎