セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年目迄) |
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タイトル | Y1-9:大腸癌に対し直腸ステントが有用であった1例 |
演者 | 眞弓 周子(神戸労災病院 消化器科) |
共同演者 | 久保 公了(神戸労災病院 消化器科), 有吉 隆佑(神戸労災病院 消化器科), 井石 絵美(神戸労災病院 消化器科), 吉見 健太郎(神戸労災病院 消化器科), 的場 是篤(神戸労災病院 消化器科), 山東 功佳(神戸労災病院 消化器科), 森 健次(神戸労災病院 消化器科), 岩越 一彦(神戸労災病院 消化器科) |
抄録 | 【はじめに】大腸狭窄に対する内視鏡的大腸ステント留置術が本年より保険適応となった。今回大腸癌イレウスに対しステント留置術が有用であった症例を経験したため、若干の文献的考察も含めて報告する。【症例】61歳、男性。以前より便の狭細化を認め、精査目的に近医より紹介受診。下部消化管内視鏡検査にて直腸に全周性の進行2型腫瘍を認め、腫瘍狭窄によるイレウスを発症。そのため狭窄部に内視鏡的大腸ステントを留置したところ、すぐに症状は改善し食事摂取可能となった。ステント留置後は速やかに化学療法を開始し、1クール目終了時には腫瘍縮小に伴いステントが脱落しており、ステント抜去が可能であった。【考察】大腸ステントは外科的手術と比較して、非侵襲的に安全に施行することができ、耐術能の乏しい高齢者にも施行することができ、また術後回復を待つことなく早急に化学療法を行うことができる点で有用な治療であると考えられた。 |
索引用語 | 直腸ステント, 大腸がん |