セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年目迄) |
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タイトル | Y5-6:右心房内転移を来した肝細胞癌の1例 |
演者 | 桑田 威(神鋼病院 消化器内科) |
共同演者 | 光岡 彩佳(神鋼病院 消化器内科), 滝 正登(神鋼病院 消化器内科), 須賀 義文(神鋼病院 消化器内科), 東田 明博(神鋼病院 消化器内科), 千田 永里(神鋼病院 消化器内科), 芦田 兆(神鋼病院 消化器内科), 山田 元(神鋼病院 消化器内科) |
抄録 | 症例は70歳男性。34歳時に慢性B型肝炎を指摘、61歳時肝細胞癌に対し肝部分切除(S5-6)を施行され、外来で核酸アナログ(エンテカビル)による抗ウイルス治療を受けていた。その後肝内再発病変に対しTACE、RFAを繰り返し行なっていたが、2010年11月29日造影CTにてS8に再発病変を指摘されTACE目的に2011年1月6日入院となり、1月7日にTACEを施行した。またその際CTにて右心房内腫瘤を指摘され、経胸壁心臓超音波検査にてIVCと腫瘍に連続性はなく、粘液腫を疑われていた。入院中に施行した経食道心臓超音波検査にても右心房内中隔卵円孔付近より有茎性の腫瘤があり、右心房内粘液腫との診断のもと、他院にて手術施行された。手術ではIVC入口部付近に茎を有する腫瘍が切除された。切除された検体の組織所見では粘液腫を疑うような基質や紡錘形細胞は認められず、肝細胞癌の転移と診断された。肝細胞癌の孤立性心臓転移は稀であり、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 肝細胞癌, 心臓転移 |