セッション情報 Young Investigator Session(卒後3-5年目迄)

タイトル Y1-3:

トロンボモジュリン製剤とmethotrexate/5-FU時間差交代療法が有効であった播種性血管内凝固症候群を併発した進行胃癌の1例

演者 金原 史朗(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科)
共同演者 平良 高一(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 勝島 詩恵(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 岡田 秀明(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 津谷 あす香(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 徳永 伸也(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 駄賀 晴子(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 武田 晃司(大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科), 若原 佑平(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 上野 綾子(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 丸山 紘嗣(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 平松 慎介(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 末包 剛久(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 山崎 智朗(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 佐野 弘治(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 佐々木 英二(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 根引 浩子(大阪市立総合医療センター 消化器内科), 佐藤 博之(大阪市立総合医療センター 消化器内科)
抄録  進行胃癌は稀ではあるが播種性血管内凝固症候群(DIC)を伴い予後不良となることがある。しかし、積極的にmethotrexate/5-FU時間差交代療法(MF療法)を行い奏効した例や最近では固形癌のDICに対してトロンボモジュリン製剤が効果を認めた報告も認められる。 DICを併発した進行胃癌の1例を経験したので報告する。症例は62歳女性。黒色便を契機に3型胃癌(sig)と診断され、大動脈周囲リンパ節転移を認めた。化学療法開始直前に吐血、DICを発症し緊急入院した。PS3、DICスコア12点であったが、トロンボモジュリン製剤を開始し、全身状態が改善したところで、MF療法を導入し、DICは軽快し退院となった。トロンボモジュリン製剤ならびにMF療法はDICを合併した進行胃癌の有効な治療法と考えられる。
索引用語 胃癌, 播種性血管内凝固症候群