セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年目迄) |
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タイトル | Y5-3:当院におけるC型肝炎に対する3剤併用療法中止例の検討 |
演者 | 上野 綾子(大阪市立総合医療センター) |
共同演者 | 木岡 清英(大阪市立総合医療センター), 中井 隆志(大阪市立総合医療センター), 川崎 靖子(大阪市立総合医療センター), 若原 佑平(大阪市立総合医療センター), 丸山 紘嗣(大阪市立総合医療センター), 平松 慎介(大阪市立総合医療センター), 末包 剛久(大阪市立総合医療センター), 山崎 智朗(大阪市立総合医療センター), 佐野 弘治(大阪市立総合医療センター), 佐々木 英二(大阪市立総合医療センター), 根引 浩子(大阪市立総合医療センター), 佐藤 博之(大阪市立総合医療センター), 河田 則文(大阪市立大学医学部付属病院) |
抄録 | 2011年11月より新規プロテアーゼ阻害薬であるテラプレビル(TVR)が承認され、1型高ウィルス量のC型慢性肝炎の治療成績は飛躍的に向上した。しかし、従来の2剤と比較し、重度の貧血、皮疹、腎機能障害などの副作用のために治療の継続が困難となる症例も多い。今回、我々は当院で2012年1月から7月に3剤併用療法を開始した20例のうち、12週以内に治療を中止した5例を対象とし、患者背景、治療経過、副作用について検討した。症例1(68歳女性、初回治療例、体重65kg、糖尿病、高血圧合併)は腎機能障害、嘔吐、倦怠感のために1週目で治療を中止した。症例2(55歳女性、初回治療例、体重49kg)は腎機能障害、Grade3の皮疹のため2週目で治療を中止した。症例3(58歳女性、前治療無効例、体重62kg、IL-28Bヘテロ)は12週目でウィルスの陰性化を得られず治療を中止した。症例4(64歳女性、再燃例、体重45kg)は5週目に腎機能障害のためにTVRを減量、6週目に貧血のためRBVを減量するもさらに貧血の進行を認め7週目にTVRを中止とした。8週目に全身倦怠感のため治療を中止した。症例5(60歳女性、再燃例、体重55kg、前治療を中毒疹のために中断)は治療開始3日目にGrade2の皮疹を認めるも、抗アレルギー剤、ステロイド軟膏で改善したため治療を継続していたが、6週目にGrade3の皮疹が出現し治療を中止した。3剤併用療法の中止理由として5例中4例が副作用であり、治療を継続するにあたり、やはり副作用対策が重要と言える。年齢、体重に合わせて開始時の薬剤投与量を減量することや、貧血、腎機能障害に対しては早期の薬剤減量、皮疹に対しては皮膚科との連携することが重要と考えられた。 |
索引用語 | 肝臓, TVR |